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日本財団に助成金を申請する方法 ⑤助成財団と接点を持つ

助成金申請は、団体にとってさまざまな振りかえりを要するので、拡大・成長するチャンスです。同様に、助成財団にとってもチャンスなのです。
申請事業が不採択になってもそこで縁を切ってしまうのはもったいないです。ぜひ、助成財団と良い関係を長く築きましょう。

ビフォーアフター

ビフォー

日本財団に申請したが不採択だった。仕方がないので、助成金のことは忘れて、とにかく日々の活動に励むことにした。

アフター

日本財団に申請したが不採択だった。今回は相性が合わなかっただけかもしれない。改めてWebサイト等を見直して研究しよう。自分たちの至らなかった点もあるだろうから、再度団体内で改善に向けて話し合おう。新しい事業のアイディアが浮かんだら、再度担当者に連絡してヒントをもらおう。

手順

1. 助成財団に対して情報を提供する意識を持とう

助成財団にとって、新規に申請のあった団体へのヒアリングは、現場のニーズをダイレクトに聞くことができたり、日ごろ研究していない新規の事業分野についての調査ができる良い機会です。申請事業の助成金獲得はハードルが高そうでも、次年度に向けた話し合いができる可能性もあります。ぜひ、情報提供という意識も持ってヒアリングに臨んでください。

2. 認定ファンドレイザーがいることは積極的に提示しましょう

特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会が認定する認定ファンドレイザーの資格を持っているスタッフがいる場合は、その旨を積極的に申請書に記載しましょう。日本財団の申請書にも記載する場所があります。

3. さまざまな助成財団の募集要項の動向をチェックすることで、事業のヒントを得よう

さまざまな助成財団の募集要項を毎年チェックすると、各財団の傾向が見えるだけでなく、話題となっている社会課題や仕組み等が見えてくることもあります。また、Webサイトで紹介されている事業や、日本財団の場合はブログ「ソーシャルイノベーション探訪」やメールマガジン等から面白い事業のヒントを得られることもあります。ぜひ、事業の申請の時だけチェックするのではなく、日ごろから関心を持ってください。
ソーシャルイノベーション探訪はこちらのURLからどうぞ http://blog.canpan.info/nfkouhou/

4. 団体のWebサイトや公式facebook、ツイッタ―等の情報発信は真剣にかつ積極的に行いましょう

審査担当者は、初めてコンタクトをとる団体であれば特にサイト等をチェックします。解決しようとしている社会課題等がきちんと論理的に解説されていたり、最近の活動状況が頻繁に更新されたりしていると、信頼度が増します。
かなりの確率でチェックされるので情報発信には力を入れましょう。

5. 助成申請時以外でも、積極的にコミュニケーションをとりましょう

助成金の申請時以外にも、助成財団のさまざまな職員と日頃からコミュニケーションをとって情報交換をしてください。今は審査担当部署にいなくても、異動で担当になることもありますし、日本財団では協力できなくても、企業との橋渡しができる可能性もあります。ぜひ、気軽にコンタクトをとってください。

コツ

助成金申請と審査は一方通行のコミュニケーションではありません。お互いがお互いを思いやって、win-winの関係づくりをするような意識を持っていただければ有難いです。

日本財団 枡方瑞恵

日本財団 公益・ボランティア支援グループ公益チーム。上智大学文学部卒業。芸術振興、地域活性化事業、植樹事業等を担当。東日本復興支援では、地域伝統芸能復興基金(まつり応援基金)の設立から携わり、被災者の心の拠りどころである芸能等を支援。

サンクス

著者のご好意によりボランティアで記事を執筆いただきました。枡方瑞恵様に御礼申し上げます。


本記事は、2014年03月17日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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