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仲間と一緒に認定をとる方法

      npo

改正NPO法が2012年4月に施行され、仮認定制度など認定取得要件などが大幅に緩和されました。認定NPO法人になると税制優遇をはじめ社会的信頼性が高まるなど様々なメリットがあります。
認定NPO法人になることのメリットなどは分かってはいるものの、まだまだハードルが高いのも事実です。ミッション(使命)や定款を見直し、会計・税務・労務などの体制を整えるなどの良い機会なのですが、「認定取得条件が分からない。」「毎日の業務が忙しく、準備が進まない。」等、色々な理由により認定取得に向けて、最初の一歩を踏み出せない団体が多いことも現状です。
「認定を目指す仲間と一緒に進めれば、くじけずに進めることができるんだけど・・」
「定期的な勉強会を開催し、みんなと一緒に一歩一歩進めることができると、安心できていいんだけれど・・」
などの声をたくさんお聞きしました。
じゃ、「仲間と一緒に認定をとる仕組み」を創ろうということで2011年10月に、「ふくしま認定NPO法人をめざす会」を設立されました。目的、会則、この間の活動などの詳しい情報は、ホームページに掲載しています。
http://www.utsukushima-npo.jp/ninteinpo/

■定期的な勉強会などの開催
(一回こっきりの短時間の講演会ではなく、申請できるまで継続的に勉強を重ねていきます。)
■会計、税務、労務など実務的、専門的な内容
(講師は、NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会などが担当します。専門的であり、実務的です。)
■この会のモットーは、「共学」です。
(互いに助け合いながら教わったり教えたり。すでに認定を取得した先輩団体が講師になり、後輩団体に対してかゆいところに手が届く講義を行ったりもします。)
■勉強会後の、個別相談会、交流会の開催
■所轄庁への認定申請のサポート
■所轄庁による実地調査への立会

ビフォーアフター

ビフォー

●認定取得は難しそうだ(取得をあきらめていた)
●まだ認定取得は、早いと思い込んでいた
●苦労して認定を取得しても、メリットって本当にあるの
●同じ目標を持つ仲間がいれば、一緒に勉強できるけど・・・

アフター

●「ふくしま認定NPO法人をめざす会」に入会し「共学」を始めたら、もやもやが晴れた
●認定取得に向けて、一歩一歩勉強することができた。個別相談で、どんなことでも質問ができ、認定取得に必要な書類が整い始めた。
●うちの団体はいますぐの認定申請は難しいが、1年後には申請できそうだ(認定取得の見通しがたった)
●認定取得という同じ目標を持った仲間ができ、認定取得後も互いに協力し合うことを約束できた

手順

1. 「ふくしま認定NPO法人をめざす会」を知る

この会は、
(1) 認定取得に向けての定期的な勉強会の開催
(2) 認定取得をめざすNPO法人同士の交流
を目的に、大震災後直後の2011年11月に設立されました。改正NPO法などに尽力したNPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会と連携し、質の高い、かつ実務的な勉強会を、継続的実施しています。
詳しい活動の内容は、ホームページをご覧ください。
http://www.utsukushima-npo.jp/ninteinpo/

      npo

2. 入会し会員になる

この会は、いつでも入会できます。テキスト代などの実費の負担はありますが、会費の徴収はありません。まず、入会してみましょう。認定取得の近道です。
すでに認定を取得した先輩たちも会員として一緒に学び続け、認定取得の勘所、苦労したところ(=一番大切なノウハウ、肝)などを教えてくれます。

      npo                  2013 9 16

3. 勉強会に参加

勉強会の様子を写した写真をご覧ください。講演会や座学もありますが、写真のようにきわめて実務的な勉強会です。
認定取得に向けての、(1)課題の整理 (2)取得申請までの工程作成 (3)準備すべきことなどの洗い出し (4)担当者がやるべきことなどを、一つ一つ丁寧に学んでいきます。不明点などは、その場で即、解決していきます。
ふくしま認定NPO法人をめざす会と講師、事務局は、認定取得をめざすNPO法人の「家庭教師」のようなものです。

4. 共学精神を大切に

大切なのは「共学(きょうがく)」です。情報交換、近況報告、お茶のみをしながら、ワイワイ、がやがやと、認定NPO法人制度の概要を学び、認定申請まで一緒に学びます。
会員はいつでも、ふくしま認定NPO法人をめざす会事務局に、電話やメールで質問することができます。

5. 会計面をしっかりと

適切な会計処理と報告は、認定取得のためには欠かせない要素です。ソリマチ社と提携し、NPO法人向け会計ソフト「会計王」導入等のサポートを行っています。会員は優先的に導入や使い方などのサポートを受けることが可能です。

6. いざ、認定取得申請へ

会員全員の認定取得が目標です。
が、いつどんなタイミングで認定取得申請をするかは、各NPO法人の計画次第です。無理なタイミングでの認定申請をする必要はありません。認定取得申請のタイミングに関しては各団体にお任せしています。
認定取得申請の段階まできたNPO法人とは、個別相談を重ね、所轄庁とも連絡をとり合いながら万全の準備を整えていきます。申請後の実地調査に立ち会うこともあります。

7. 認定取得、おめでとう!

審査の期間を経て、問題がなければ所轄庁から認定が受けられます。これで晴れて認定NPO法人です。では「認定が取れたのだから勉強会からはもう卒業!」となるかというと、そうではなく、先輩団体として認定取得の際の苦労話や寄付集めのコツなど、今度は講師として改めてお招きして事例発表をしていただけるよう、ご協力いただいています。認定の際の審査(特に実地調査)の時のお話など、同じ県内にある先輩団体からの体験談はとても参考になります。
また、認定NPO法人としての運営も、取得以上に難しいものです(5年ごとに更新が必要になります)。既に認定を取得している団体も「認定NPO法人として今後の運営について学びたい」と参加しています。

コツ

1, 教え合うこと
「共学(きょうがく)」が基本です。学び教え合うことで、認定NPO法人制度の神髄を理解することができます。認定取得だけが、自己目的してはいけません。

2, 質問は遠慮しない
メールや電話で、事務局にいつでも質問してください。事務局では、会員の皆さんからの質問を、キリンの首で待っています。
質問することは、会員の権利であるとともに、義務でもあります。(笑い)

3, メーリングリスト
情報交換用のメーリングリスト(ML)を開設しています。情報交換や近況報告などに活用しますと、仲間との交流が進み、思わぬ良い事があります。どんな良い事かは、MLに投稿してみてのお楽しみです。(笑い)

4, 仲間を誘おう
大震災後、福島県内のNPO法人の設立数は急増しています。継続的な活動をしていくためにも、認定NPO法人の制度を活用することは大切です。
一緒に勉強する仲間をお誘いください。仲間が増えると楽しいではないですか。

鈴木和隆(すずきかずたか)

NPO法人うつくしまNPOネットワーク事務局長
NPO活動の専門領域は、ソーシャルファイナンス。趣味は、鄙びた温泉と日本酒を少々、ドラえもん収集。モットーは、「とりあえず、やってみる。上手くいかないときは、別なことを試みる。」
活動の様子:
http://www.youtube.com/watch?v=3rAuMrtQNgU&feature=youtu.be

【連絡先】
〒963-8835 福島県郡山市小原田2-19-19
電話:024-953-6092 ファックス:024-953-6093
メールアドレス:uketsuke@utsukushima-npo.jp
ホームページ:http://www.utsukushima-npo.jp/

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本記事は、2014年03月31日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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