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2003年11月03日 10:00

行政 : NPOが国立病院に患者情報室

 10月23日、国立病院大阪医療センター(大阪府 廣島和夫院長)に、病気に関する情報が閲覧できる「患者情報室」が開設された。病院が場所を提供して、NPO法人「ささえあい医療人権センターCOML」(大阪府 辻本好子理事長)が運営にあたる。

 

 NPO法人「ささえあい医療人権センターCOML」は、1990年より「賢い患者になりましょう」を合言葉に掲げて、患者の主体的な医療参加を目指して活動している団体。

 23日に、大阪医療センター内に開設した「患者情報室」の目的は、病気に関する図書や患者自身の発信する情報を提供することで、患者や家族の「知りたい気持ち」に応えること。患者が正しい知識を持つことで、治療に対して前向きに取り組むことができ、結果的には治療成績の向上にもつながることが期待される。

 「患者情報室」では、病気に関する参考図書が約800冊、加えて患者の体験談や治療や検査、日常生活における工夫談などを募集して編集したファイルが閲覧できる。パソコンも2台設置され、資料の検索などが出来る。

 この「患者情報室」は、昨年4月に同病院でがんで亡くなった男性(COML理事)の遺志にもとづいた遺族の寄附で実現した。

 生前、「患者が気軽に病気や検査・治療方法を学ぶことができる情報室があればいい」「同じ病気や治療を受けた先輩患者の体験談を知りたい」と話していたことから、医学書、闘病記のほかに、一般から募集した体験談をまとめて閲覧できるようにした。

 開室時間は、10時から16時(土日・祝日は休み)。「ささえあい医療人権センターCOML」の職員とボランティアが常駐する。だれもが利用できる。

 「ささえあい医療人権センターCOML」のスタッフは、

「図書室としてだけではなく、この情報室を会場にした映画上映会や勉強会を企画している。そういう機会を通じて、患者、家族、医療関係者の交流の場となることを願っている。また、寄せられた体験談を読むことが、患者の精神的な支えになればいい。国立病院とNPOが協働しておこなう患者の視点に立った取り組みとして、この情報室をよりよいものに育てていきたい。」

と抱負を語った。

 「患者情報室」については、大阪医療センターのサイト内、下記に紹介されている。
 http://www.onh.go.jp/jyohousitu.html

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