行政 : フリースクール等のデータベース
ＮＰＯ法人「21世紀教育研究所」（東京・河合洋代表理事）は、昨年12月26日よりホームページ上で「新しい学びの場データベース」を公開した。全国約400団体のフリースクールやサポート校など、多様な学びを支援する団体について情報検索できる。
ＮＰＯ法人「21世紀教育研究所」は、教育問題の調査・研究機関として1994年11月に設立され、「不登校」、「いじめ」、「高校中退」、「少年犯罪」といった問題についての情報提供と相談事業をおこなっている。1999年9月にはＮＰＯ法人となっている。
不登校、引きこもりといった問題に対しては、学校制度の枠組みとは異なる学びの場が必要とされ、各地に、フリースクール、フリースペース、サポート校といった「新しい学びの場」が生まれている。フリースクールとは、不登校等の子どもたちが学校制度に縛られずに学べる学校。
フリースペースは学校や家庭以外の子どもの居場所として、各地に開設されて子どもたちを受け入れている。また、サポート校とは通信制高校に在籍する生徒に対して、学習の援助をしたり生活相談を行う無認可の学校。
昨年12月26日、「21世紀教育研究所」はホームページ上にこうした学びの場についての情報を提供する目的で、「新しい学びの場データベース」を公開した。
「新しい学びの場データベース」は、これまでに同研究所が活動を通じて把握してきた全国約1200ヶ所のフリースクール、フリースペース、サポート校などに対して、2003年6月に再調査を行い、返信のあった約400団体の情報をもとにつくられている。
このデータベースは、活動地域（都道府県）、団体名（読みかな）での検索に加えて、活動形態・活動内容などによるキーワード検索もできる。今後は、年3～4回程度の割合で、内容の更新・追加・修正などを行なっていく予定。
同研究所によれば、
「公開から一月足らずで、1500人の利用があった。これまでは各団体のホームページなどで個別に提供されていた情報が、一箇所で検索しながら入手できて、簡単に比較できることが喜ばれている。
問題を抱える親や子どもたちだけではなく、教師、児童相談機関の職員、教育・子育て関連団体の職員などにもぜひ活用してもらいたい。今後は、写真なども掲載して、より充実した情報内容にしていきたい。」
とのことである。
「新しい学びの場データベース」は下記。
http://www.edu21c.net/manabinoba/
