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2006年02月17日 10:00

行政 : 米・寄付研究の第一人者のシンポ来週開催

 米国の募金活動研究やフィランソロピー研究の第一人者であるバーリンゲーム氏らによるシンポジウムが、来週22日(水)午後6時半から、東京虎ノ門にある日本財団ビル会議室で開催される。米国での最新の募金戦略や、寄付者教育などが紹介される。シーズでは、広く参加を呼びかけている。

 

 イベントの概要は以下のとおり。

 【フィランソロピー教育日米シンポジウム】

 ~「心」を育てる米国の新しい寄付戦略から学ぶ~

 日本における寄付文化の発展とフィランソロピー教育の可能性

  • 日時:2006年2月22日(水)午後6時半~午後8時半
  • 会場:日本財団ビル2F・会議室1~4(港区赤坂1-2-2)
  • 参加費:無料(席数:100席、逐次通訳有り)
  • 当日参加:OK

 今回来日するのは、インディアナ大学フィランソロビー・センターのバーリンゲーム副学科長ら4名。インディアナ大学フィランソロピー・センターは、全米でも屈指のファンドレイズ(募金)やフィランソロピー(寄付)研究の研究所として有名なところだ。

 今回の来日は、中央共同募金会などと協力して、日米のフィランソロピー研究の相互交流を深めようというもの。その機会を利用して、広く日本のNPO関係者に米国のNPOのファンドレイズ戦略の最新情報を知ってもらおうと緊急シンポジウムの開催を決定した。

 米国では、寄付者を開拓していくために、現在注目されているのが、寄付者教育という新しい分野だ。一般の寄付者への啓発・教育はもとより、学校教育の一環としても寄付者教育が実践されていっている。そこでは、子どもの頃から寄付者を育てていこうという新しい試みも始まっている。

 また、寄付者教育のために「フィランソロピー・トゥー・ギブ」という新しい団体も生まれてきている。

 今回のシンポジウムでは、4名の講師から、「寄付者はなぜ寄付をしたいと思っているのか」「どういう働きかけをしたら寄付者が動くのか」といったファンドレイズの基本から、米国の寄付者教育とは何かということから、寄付者教育の最新の動向などが話される予定である。

 シーズの松原事務局長は、

「インディアナ大学フィランソロピー・センターは、募金研究のメッカみたいなところ。今回は、そこから、第一人者であるバーリンゲーム氏を招くほか、フィランソロピー教育の専門家が来日するというまたとない機会である。日本では、『米国は寄付文化が盛んだから、寄付が多い。日本は寄付文化がないからダメ』という思いこみが強いが、実は、米国のNPOは、地道に寄付者に働きかけ、募金戦略を磨いてきて、寄付文化を築き上げてきたという側面が強い。今回は、そのような募金戦略や、最新の募金戦略の動向を第一人者から聞けるまたとない機会である。ぜひ、多くの方に参加してほしい」

と呼びかけている。

 イベントの詳細は以下の通り。


【フィランソロピー教育日米シンポジウム】

~「心」を育てる米国の新しい寄付戦略から学ぶ~

日本における寄付文化の発展とフィランソロピー教育の可能性


 フィランソロピー大国アメリカで、ここ10年間、急激に発展している「フィランソロピー教育」。

 その内容は一般市民向けの寄付者・金融教育や財政管理アドバイス、さらに助成プログラムへの参加から青少年のファンドレイジングやソーシャル・ベンチャー、サービス・ラーニングなど実に多種多様です。

 幼児から大人向けと広い層を対象に、NPOや地方行政、財団や企業、学校等が取り組む各種プログラムを、今回アメリカから専門家を招いて、ご紹介します。

 フィランソロピーを身近に感じる「心」を育てるアメリカの新たな寄付マーケット戦略について学び、日本における寄付文化の発展とフィランソロピー教育の可能性を、多くの方々と一緒に考えたいと思います。

 皆さんのご参加をお待ちしています。

■日時:

 2006年2月22日(水)午後6時半~午後8時半

■会場:

 日本財団ビル2F・会議室1~4(港区赤坂1-2-2)

 【 地図

■参加費:

 無料(席数:100席、逐次通訳有り)

■当日参加:

 OK

■パネリスト:

  • ドゥワイト・バーリンゲーム

    (インディアナ大学フィランソロピー・センター副学科長 フィランソロピー及び公共環境学科教授)

  • バーバラ・ディルベク

    (ラーニング・トゥー・ギブ カリキュラム・ディレクター)

  • ジェリー・フィン

    (ユース・フィランソロピー・イニシアティブ・オブ・インディアナ プログラム・マネジャー)

  • 大西たまき

    (インディアナ大学フィランソロピー・センター研究員 日米事業プロジェクト・ディレクター)

■主催:

  • シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
  • 中央共同募金会
  • ユース・フィランソロピー・エデュケーション日米研究開発事業実行委員会

■後援:

 東京財団

■プロジェクト助成:

 国際交流基金日米センター

■お問合せ:

 シーズ=市民活動を支える制度をつくる会

 TEL:03-5227-2008 E-mail:npoweb@abelia.ocn.ne.jp


■ 米国側パネリスト略歴 ■

【ドゥワイト・バーリンゲーム博士/Dr.Dwight F. Burlingame】

 インディアナ大学フィランソロピー・センター副学科長、フィランソロピー学科・公共環境学科教授、全米ファンドレイザー協会調査研究選考委員、米国非営利調査学会(ARNOVA)理事・学会誌共同編集者等、数々の要職を歴任してきたバーリンゲーム教授は、米国フィランソロピー研究における第一人者と言えます。同大学フィランソロピー・センターのアカデミック部門の責任者として、米国のフィランソロピー教育の発展に寄与してきました。その専門はフィランソロピー教育、企業フィランソロピー、ファンドレイジング等広く、AT&T、Exxon、日立(米)等の企業財団やコミュニティ財団、大学機関等に対するコンサルティング経験も豊か。レスター・サロモンやデニス・ヤング達米国非営利セクター研究者が一同に参加したフィランソロピーの体系的辞典を編纂、メディアなどでも大きく取り上げ高い評価を得ています。イタリアのボローニャ大学フィランソロピー学科の客員教授である他、韓国、メキシコ等にもしばしば招聘され、海外とのつながりも深い方です。実は盆栽が好き、という親日派です。

【バーバラ・ディルベク/Barbara Dillbeck

 ラーニング・トゥー・ギブは、世界で始めて市民社会・フィランソロピー教育カリキュラムを指導要領に従った必修の学校教育過程に統合させる画期的なモデルを立ち上げた、アメリカの全国組織。ディルベク氏はカリキュラム・ディレクターとして、このモデル開発の専門家です。30年間の小学校教員の経験後、芸術と文学に重きを置いた総合学習を取り入れた特別校に勤務しました。ミシガン州立フェリス大学教育学修士号(フィランソロピー・カリキュラムと指導研究専攻)取得。現在、教師達がフィランソロピー・カリキュラムを設計する上での助言指導、各地の教師から寄せられた指導案の編集、実地検証、評価を行い、より洗練されたカリキュラム作成に力を入れています。さらにワークショップやスクーリングで教師達の研修・学習の機会を広げると共に、フェリス大学と連携してラーニング・トゥ・ギブ修士コースの管理運営をしています。

【ジェリー・フィン/Jerry Finn

 シーザーズ財団のエグゼクティブ・ディレクターであると共に、ユース・フィランソロピー・イニシアチブ・オブ・インディアナのプログラム・マネジャー、さらにJKFコンサルティング社社長として、ユース・フィランソロピーのトレーナー及びコンサルタントとして活躍しています。30以上のパートナー団体に加え、ビッグ・ブラザーズ・ビッグ・シスターズ、ジュニア・アチーブメント等のNPO、さらに財団、放送局やアメフトのインディアナ・コルツ、議員事務所等の多彩な団体とのコラボレーションによってフィランソロピーを推進し、町作りを進める新たなモデルで全米中から注目を集めています。創造的なプロジェクト企画と青少年の心をつかむダイナミックな指導には定評があり、「ユース・リーダーシップのための資源構築ガイド」(サーチ・インスティテュート社出版)等、執筆活動にも力を入れています。リリー基金の「コミットメント・トゥー・ユース・アワード」等の数々の受賞歴あり。

【大西たまき/Tamaki Onishi

 コロンビア大学院芸術経営学科修了。トヨタ自動車勤務後渡米。オルフェウス室内管弦楽団財務部、カーネギーホール企業スポンサーシップ部等を経て、1999年から2004年、全米公共テレビ放送PBSニューヨーク局資金調達部勤務。東京財団委託による日本のファンドレイジング調査に続き、現在、全米ファンドレイザー協会より日系及び日本企業に対するファンドレイザー実態調査を実施、さらにプランド・ギビング(信託協会奨励金受託研究)、コミュニティ開発VC等新たな社会支援・投資手法の開発調査を通して、フィランソロピック・マーケットの拡大に力を注ぎます。讀賣新聞「海外の文化」や「環境会議」他で米国の芸術界やNPO、社会起業に関し執筆中。9/11テロ後、赤十字と市の緊急本部で日本人被害向けグループを結成、ボランティアとしても活動していました。

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