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2009年05月31日 18:06

No.088 今年の認定要件緩和の評価は??(2005/12/29配信)

バックナンバーの情報は配信当時の情報です。
現在では情報が変化している可能性があります。ご注意ください!

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シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
■2005-12-29■
■No.088   NPOWEB Mail Magazine
====================https://www.npoweb.jp ==

☆★  今年の認定要件緩和の評価は??

今年最後のNPOWEBメールマガジンをお届けします。
今年もあと2日です。日本各地で記録的な大雪が続いています。東京は雪こそ
降ってはいませんが、例年に比べ寒く、私はシモヤケになってしまいました。。
寒いですから、年末年始にご体調を崩されませぬようにお気をつけ下さい。

認定要件緩和の内容について解説する勉強会を1月20日に行います。
ご参加ご希望の方は事前にお申し込み下さい。
https://www.npoweb.jp/event/event_info.php?article_id=2352

来年もどうぞよろしくお願いいたします♪(S)

シーズでは、事務局を手伝っていただけるアルバイトを募集しています。
NPO法人の信頼性確保について、調査研究を進めており、その補助をしてく
れるスタッフと、事務作業一般の補助をしていただけるスタッフを必要として
います。さまざまなNPO法人の事例研究を一緒ににしてみたいという方、ぜ
ひ応募をお待ちしています。
募集の要項はメルマガコラムの後を参照してください。 (M)

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【シーズ事務局の冬季休業】
シーズ事務局は12月30日(金)から1月4日(水)まで、冬季休業とさせていただき
ます。
NPOなんでも質問箱は、2006年1月5日の正午まで、「新しい話題」への
投稿、「返信」はできなくなります。ご了承ください。
また、NPOWEBニュースは、2005年12月30日から1月9日までお休みさ
せていただき、1月10日に再開させていただきます。
 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

   
─◆INDEX◆───────────────────────────
《1》メルマガ・コラム
  認定要件緩和の達成度は58点?(シーズ事務局長 松原明)
《2》シーズからのお知らせ
  【人材募集】シーズ 事業アシスタント・事務アシスタント募集
  【シーズ学習会】こう変わる!認定NPO法人制度(1/20開催)
《3》見逃せない! 注目のニュース
  政府、公益法人改革骨子に意見募集
  財務省「税制改正の大綱」を発表
《4》トクトクNPOサポート情報
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《1》メルマガ・コラム
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■認定要件緩和の達成度は58点?

【100点満点で何点ですか?】

 前回のメルマガでお伝えしたとおり、認定NPO法人の認定要件が一部緩和
されることが決まった。
 改正が決まると、何人かのマスコミから「松原さん。100点満点で採点す
ると何点ですか?」と聞かれた。
 16日時点で、「うーん」と唸ってから答えた評価は「優・良・可・不可と
して、可が60点以上とすると、40点」というものだった。
 結構、取り逃がした点が多くて、落ち込んでいたからだ。

 しかし、その後、事務局で話し合って「統一見解」として出した点数は、も
っと高くて「58点」。
 うーん。甘めかな。
 そのココロは以下のようなものだ。

【プラス評価の部分は】
 
 まず、ちょっと専門的になるが、プラス評価のところをおさらいしておこう。

 認定要件のうち一番問題とされるパブリック・サポート・テスト(PST)
は、社員(正会員)の会費や、国等の補助金が、一定額まで分子に算入される
ようになった。また、年収800万円未満の小規模法人には、PSTではなく
より簡易な計算式(簡易版PST)が適用されるなど、小規模な団体が多いN
PO法人の実態を踏まえた内容にもなっている。

 申請の添付書類の作成の負担を減らすために、親族に関する要件も緩和され
た。今まで、社員や寄付者に親族関係がないかどうか調べなければならなかっ
たので、社員や寄付者が多数になると、とても調べきれず、申請の障害になっ
ていたからだ。
 20万円以上の寄付者名簿も公開となっていたのが、一般の寄付者は非公開
となるなど、個人情報保護に配慮した措置も実現している。

 要件緩和ではないが、寄付金控除の1万円の適用下限額が5千円に引き下げ
られたことも大きい。5千円以上の寄付金に寄付金控除の適用があるわけで、
より少額の寄付でも評価されることになる。

【マイナス評価の部分は】

 実現できなかった点も多い。
 事業型NPO法人がより認定を受けられる緩和は先送りされた。国等の補助
金や社員の会費も、PSTで分子に算入できるようにはなったが、分子に入る
受入寄付金の額までという限度額がついてしまった。小規模法人の特例も、そ
れほど簡易になっているとは言えないような気がする。
 だいたい、前の要件より選択肢が増え、条件が増えて、やたらと複雑になっ
てしまった。この複雑さだけで、申請したいという法人も放り投げてしまうに
違いない。

 政府も、今回の改正の効果がどれくらいあるか、計りかねているようだ。
 シミュレーションでは、NPO法人の約2割、約4000前後の法人が、今
回の要件緩和で認定の適用の可能性があることになるという。しかし、認定申
請の手間や負担を考えると、これで増えるのは、実際には200〜300法人
くらいでしかないのでは、という観測もある。
 「100法人も行かないかもしれない」と悩んでいるのは、私だけだろうか。

【58点という事務局での統一見解】

 「悲観しすぎなのよ、松原さんは」と、シーズ事務局で認定制度のセミナー
を担当している轟木(とどろき)は、「40点」という私の評価を聞いて、明
るく答えた。

 よく言われることだが、お酒を飲んでいて、ボトルのちょうど半分まで飲ん
だとき、「もう半分も飲んでしまった。あと半分しかない。なんてこった」と
悲しんでしまうのが悲観主義者。「半分飲んだけれども、あと半分もある。ま
だまだ飲める」と喜ぶのが楽観主義者だそうだ。
 私は、悲観主義者なのだろう。

 社員の会費も、国等からの補助金も、一応分子に入れられることになったわ
けだし、「分子に入る受入寄付金」を限度とするというキャップも、寄付金を
増やせば、どんどん拡大していける。
 選択制にもなっているので、団体が好きな方を選ぶこともでき、可能性も広
がる。
 複雑になったことは問題だが、しかし、きちんと理解すれば、最初はとまど
うが、まったく難解というわけでもない。

 現に、認定をとったNPO法人には、事業規模1千万円、有給スタッフ0名
経理の素人しかいなくて、税理士にも相談しなかったという法人で、「認定作
業は最初はとまどったが、決して難しいものではなかった」と言い切る人もい
る。慣れの問題も大きい。
 米国だって、どんどん認定をとっているといっても、要件は専門家でないと
分からない点が多々ある結構理解するのに時間がかかるものだ。

 そのような点も踏まえ、事務局で「さて、何点」と議論して出した「統一見
解」が「58点」だ。
 さすがに「可」はつけられないが、50点の折り返しはすぎて、あと一息と
いうところまで来ているというものだ。ちょっと甘めだろうか。でも、運動は
ポジティブシンギングが大切だ。

【認定は増やせるか】

 認定要件の緩和の作業は、まだまだ続く。
 与党や政府も、もちろん野党も、これで終わりと思っている人は一人もいない。
 とうぜん、運動は、来年もしっかりがんばる。

 しかし、一方で、「改正で認定は増えるか」という問いかけから、「改正を
受けて認定をどうやって増やしていけるか」という問いかけに変えていくこと
も必要だ。
 一応、シミュレーションでは2割の団体が認定の適用可能性の範囲に入って
きている。つまり、「想定の範囲内」にあるわけだ。
 そういう団体が、まず一つでも認定を受けて、認定がどんどん当たり前とな
っていき、そして、そのような団体の声として、さらに認定の要件を実態に合
わせていけるものとしていくことが重要である。

 その点で、シーズでは、いかに認定を増やせるかを、来年は一つの目標とし
ていきたいと考えている。
 来年いくつの法人が認定申請をすることができるか。今年の運動の成果は、
そこで計ってみようと思う。
 そう、増やしていけるはずだという確信を含めて「58点」だ。

 NPO法人の方は、認定にチャレンジしませんか。シーズでは、できるかぎ
りサポートしていきます。ぜひぜひ、一緒にがんばりましょう。

 では、皆さん。今年はご支援ありがとうございました。
 来年も、運動は続きます。
 来年もよろしくお願いいたします。
 
(シーズ 事務局長 松原明)

===<シーズからお願い>================================================
シーズは、認定NPO法人制度の要件緩和に全力で取り組んで参りました。
昨日、その運動結果が見え、一定の成果を上げることが出来ました。
しかし、引き続きの改正運動がまだまだ必要です。
また、今回の改正のうち、明確に内容が定まっていない部分を今から政府と
折衝していく考えです。
NPOがより活発に活動できるような仕組みづくりを目指して活動して参ります。
皆さまのご支援がぜひとも必要です。
ぜひご支援をお願い申し上げます。

*会員の種類と会費
正会員(市民団体のみ) 年間1口30,000円
賛助団体(個人・法人) 年間1口10,000円
法人賛助会員(企業等) 年間1口50,000円

*振込先
郵便振込口座 00170-7-578227 シーズ
銀行預金口座 みずほ銀行中野北口支店 普通 1542775 シーズ代表松原明

 シーズ e-mail : npoweb@abelia.ocn.ne.jp
     TEL : 03-5227-2008 FAX : 03-5227-2009
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《2》シーズからのお知らせ!
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【シーズ 事業アシスタント・事務局アシスタント募集】

シーズでは、現在、アルバイトスタッフを募集しています。
シーズのスタッフとして、一緒に働きませんか?

■短期事業アシスタント【急募】

NPOを支える社会的しくみについての研究・調査プロジェクトのアシスタン
トスタッフを募集します。

◎ 職務内容
  調査・研究プロジェクト業務全般の補助(連絡調整・企画・調査等の補助、
  会議録作成、研修・イベント等の補助、入力、各種書類作成、電話・来客
  対応 等)

◎ 応募条件
  ・インターネット、メール、エクセル、ワードなどの基本OA操作ができる方
  ・文章を書くことやプロジェクトのコーディネートに興味のある方
  ・月〜金のうち、週4日〜5日
   10時〜19時のうち、1日7時間程度の勤務が可能な方。
   ※時間・曜日は応相談

◎ 待遇 
  時給900円から(通勤費 別途実費支給)
  試用期間あり

◎ 勤務期間
  2006年1月〜2006年3月まで

◎ 勤務地
  当団体事務所(東京都新宿区津久戸町4-7 OSビル2階)

◎ 勤務開始日
  2006年1月中旬(早めに勤務できる方優先)

◎ 募集人数
 1名

◎ 応募方法
 履歴書・職歴書・志望動機(1200〜1600字)を下記まで郵送で送付。
 NPO/NGOでのスタッフやボランティア経験をお持ちでしたら、ぜひお
 知らせ下さい。
 書類選考通過者のみ、面接者のご連絡をいたします。
 いただいた書類は返却できませんので、あわせてご了承下さい。

◎ 応募締切
  2006年1月10日(火)

◎ 申込先
 シーズ=市民活動を支える制度をつくる会 お問い合わせ:轟木、鈴木
 〒162-0821 東京都新宿区津久戸町4-7 OSビル2階
 電話:03-5227-2008 FAX:03-5227-2009
 E-mail:npoweb@abelia.ocn.ne.jp

■事務アシスタント

学生歓迎です。事務局の仕事を通して、NPOの活動の一端に触れてみません
か?

◎ 職務内容
  事務局業務全般の補助(入力、各種書類作成、連絡調整・企画・調査等の
  補助、研修・イベント等の補助、電話対応 等)

◎ 応募条件
  ・インターネット、メール、エクセル、ワードなどの基本OA操作ができる方
 ・学生可。(大学生、短大生、専門学校生)
 ・月〜金のうち、週2〜4日
   10時〜19時のうち、1日4時間以上、勤務可能な方。
   ※時間・曜日は応相談

◎ 待遇 
 時給800円(通勤費 別途実費支給)
 試用期間あり

◎ 勤務期間
 2006年3月まで(期間延長の可能性あり)

◎ 勤務地
 当団体事務所(東京都新宿区津久戸町4-7 OSビル2階)

◎ 勤務開始日
 2006年1月中旬(早めに勤務できる方優先)

◎ 募集人数
 1名

◎ 応募方法
 履歴書と志望動機(1000文字程度)を下記まで郵送で送付。
 NPO/NGOでのボランティア経験をお持ちでしたら、お知らせ下さい。
 書類選考通過者のみ、面接者のご連絡をいたします。
 いただいた書類は返却できませんので、あわせてご了承下さい。

◎ 応募締切
 2006年1月10日(火)

◎ 申込先
 シーズ=市民活動を支える制度をつくる会 お問い合わせ:轟木、鈴木
 〒162-0821 東京都新宿区津久戸町4-7 OSビル2階
 電話:03-5227-2008 FAX:03-5227-2009
 E-mail:npoweb@abelia.ocn.ne.jp

【1/20開催 勉強会】 
緊急企画! こう変わる!認定NPO法人制度
2006年4月1日からの要件改正を詳細解説

日 時:2006年1月20日(金)午後7時〜
会 場:中野サンプラザ 8階 研修室2
講 師:松原 明(シーズ事務局長)
    轟木洋子(シーズプログラムディレクター)
参加費:3,000円(※テキスト代1,500円含む)
定 員:90名(事前申し込み制)
主 催:シーズ=市民活動を支える制度をつくる会

詳細は→ https://www.npoweb.jp/event/event_info.php?article_id=2352

○お申し込み・お問い合せ
 シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
 〒162-0821 新宿区津久戸町4-7 OSビル2F
 TEL:03-5227-2008
 FAX:03-5227-2009
 https://www.npoweb.jp/

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《3》見逃せない!注目のニュース
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NPO News◆… 政府、公益法人改革骨子に意見募集 (12月28日)
内閣官房行政改革推進事務局は、12月26日、公益法人制度改革に関して、
「新制度の概要」を発表し、パブリックコメントの募集を開始した。期限は、
2006年1月20日まで。
→詳細は https://www.npoweb.jp/news/news_info.php?article_id=2359
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NPO News◆… 財務省「税制改正の大綱」を発表 (12月29日)
与党が12月15日、来年度の「税制改正大綱」を決定したのを受けて、財務
省は、12月19日、「平成18年度税制改正の大綱」を発表した。認定NP
O法人制度の改正についても、与党の決定とほぼ同じ内容となっている。
→詳細は https://www.npoweb.jp/news/news_info.php?article_id=2360
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

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《4》トクトクNPOサポート情報
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■最近更新した助成金情報です。括弧内の日付は助成金申請の締切日です。
→詳細は https://www.npoweb.jp/subsidy/subsidy_categ_touroku.php
[〆切間近の助成金情報] と[まだまだあります助成金等情報] で紹介中!

・(財)太陽北海道地域づくり財団
 平成18年度(太陽財団)地域づくり助成事業 (2006/1/14)
・独立行政法人環境再生保全機構
 平成18年度地球環境基金助成金 (2006/1/25)
・(財)日本環境協会
 藤本倫子環境保全活動助成基金(第1回) (2006/2/15)
・アジア太平洋フォーラム・淡路会議
 第5回井植記念アジア太平洋文化賞 (2006/2/28)
・日本郵政公社
 平成18年度国際ボランティア貯金寄附金配分申請 (2006/3/15)
・アジア太平洋フォーラム・淡路会議
 第5回井植記念アジア太平洋研究賞 (2006/4/15)
・(財)日本環境協会
 藤本倫子環境保全活動助成基金(第2回) (2006/5/15)
・(財)日本環境協会
 藤本倫子環境保全活動助成基金(第3回) (2006/8/15)

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 TEL : 03-5227-2008
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    TEL 03-5227-2008 FAX 03-5227-2009
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TEL:03-5439-4021
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