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ボランティア募集の時はやっておきたいボランティア保険への加入の方法

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ボランティア活動中の様々な事故によるケガや損害賠償責任を保障する保険があります。活動場所と自宅との往復途上の事故も補償の対象となります。ボランティア自身の食中毒や感染症も補償されます。活動を始める前に加入しておきましょう。

ビフォーアフター

ビフォー

楽しいボランティア活動にもこんなリスクがいっぱい・・・。
清掃ボランティア活動中に転んでケガ!ボランティア活動に向かう途中に交通事故で死亡!家事援助ボランティア中、誤って花びんを落として破損!
補償がないと、もしもの時に自己負担・団体負担になってしまいます。場合によっては団体が訴えられることもあります。

アフター

ボランティアする人も、お願いする団体も、安心して活動できます。保証がされて安心!

手順

1. ボランティア募集をする

ボランティア参加者を募集します。団体のメーリングリスト、ニュースレター、イベント開催時、ウェブサイト、口コミなど様々な方法で参加者を募ります。

2. ボランティアが保険に加入しているかを確認し、まだなら加入する

参加するボランティアがボランティア活動保険に既に加入しているか確認し、まだなら、加入させるボランティアの名簿(住所・氏名・電話番号を記載)を作ります。ここでボランティア保険に加入できるのは、無償のボランティア活動が対象となります。

3. 最寄りの社会福祉協議会に問い合わせる

保険の申込用紙などを入手します。保険加入時に、社会福祉協議会に登録します。
団体の事務所がある最寄りの社会福祉協議会にて加入します。活動場所は日本国内であれば、どこでも対象となります。
※社会福祉協議会の開設時間、曜日はそれぞれ異なりますので、お出かけの前に確認ください。

全国の社会福祉協議会の連絡先
http://www.shakyo.or.jp/links/kenshakyo.html
岩手県の市町村社会福祉協議会 連絡先一覧
http://www.iwate-shakyo.or.jp/04network/
福島県の市町村社会福祉協議会 連絡先一覧
http://www.fukushimakenshakyo.or.jp/5000/5100_list.html
※宮城、東京、愛知、京都、大阪、兵庫の方はそれぞれの都府県社会福祉協議会にあるボランティア保険制度をお問い合わせください。

4. どのプランに加入するか考える

以下のプランは全国社会福祉協議会のものです。
宮城、東京、愛知、京都、大阪、兵庫の方はそれぞれの都府県社会福祉協議会にあるボランティア保険制度を利用できます。

※天災タイプの加入により、(地震、噴火、津波)による ケガも補償されます。
※平成25年度の保険料です。

5. 加入書類を準備する

ボランティア本人やボランティア団体(グループ)が自己負担で加入申込します。必要書類にそれぞれ必要事項を記入します。
1.ボランティア保険加入申込票
※ボランティアが既にほかの団体などで加入していないことを確認します。
2.加入者名簿(住所・氏名・電話番号を記載)(手順2で準備したもの)
3.振込用紙

6. 保険料を振り込む

保険料を振込みます。専用の払込用紙で振り込めば、送金手数料はかかりません。

7. 社会福祉協議会に申込む

申込書類と郵便振替払込受付証明書を提出します。

8. 保険適用が開始されます

保険期間は、平成25年4月1日午前0時から平成26年3月31日午後12時までです。
中途加入の場合は、加入申込手続き完了日の翌日午前0時から平成26年3月31日午後12時までとなります。

9. もしも事故があったら

ただちに、加入申込手続きを行った社会福祉協議会に、以下の内容を連絡します。
①ボランティアの氏名、住所、連絡先、②事故発生の日時、場所、③事故の原因、状況、
④ケガの程度、病院名(傷害事故)、⑤相手の氏名、住所、連絡先、ケガまたは損害の程度(賠償事故)
※ただちに連絡しないと保険金を削減される場合があるので注意が必要です。
※遅くとも30日以内に連絡をします。

10. 引き受け保険会社から確認があり、OKなら保険金が支払われます

社会福祉協議会から日本興亜損保に連絡が行き、保険金請求に必要な書類などについて、団体に連絡が入ります。
保険金請求に必要な書類(保険金請求書、事故内容の報告書や損害費用を証明する書類、ケガの場合なら診断書、そのほか引き受け保険会社が求める書類)を提出します。
保険金が支払われる事由発生の有無、支払われない場合の事由の有無、保険金の算出、保険契約の効力の有無、その他保険金額確定のために必要な確認が行われ、OKなら保険金が支払われます。

11. 詳細情報

詳しいパンフレットは以下URLをご覧下さい。

■全国社会福祉協議会のボランティア活動保険の情報
http://www.fukushihoken.co.jp/pamphlet/volunteer2013.pdf 
(全国社会福祉協議会 「平成25年度ボランティア活動保険」)のPDFが開きます)
■東京都内の団体の方はこちらの情報をご覧下さい
http://www.tokyo-fk.com/document/V1-hokennaiyou.pdf 
(東京都社会福祉協議会 「平成25年度版ボランティア保険のご案内」のPDFが開きます)

コツ

1. ボランティア活動中の事故や怪我、損害賠償責任に備えて、活動を始める前に加入しておきましょう。
2. ボランティア保険の加入には、社会福祉協議会の窓口に行く必要があります。窓口開設時間はそれぞれことなり、平日 午前9時~午後5時のところもあれば、土曜日は開設だが月曜日は休日などあります。お出かけの前に確認しましょう。
3. 被災地でのボランティア受け入れをする際に、ボランティア保険に入っているとスムーズに受け入れができます。震災ボランティアなどにいつでも駆けつけることができるようにしておくには、個人であらかじめ入っておきましょう。
4. 保険料は年度の途中で支払っても額は変わりません。保険期間は4月~3月までです。4月になったら、入っておくとお得です。
5. なお「有償ボランティア」(労力に謝礼が出ている場合)は、社会福祉協議会のボランティア保険の対象にはならないので注意が必要です。

NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会

1994年11月創設。1998年のNPO法成立、2001年の認定NPO法人制度成立、そして2011年6月の制度大改正を市民側からリード。市民活動を支える制度を勝ち取ってきました。NPOの個別サポートプログラムを4月からスタート。これからのシーズは、「基盤整備の時代」から「NPOの成長と成果の時代」を目指します。

サンクス

株式会社福祉保険サービス様、社会福祉法人岩手件社会福祉協議会様、社会福祉法人福島県社会福祉協議会様、有限会社東京福祉企画様に取材にご協力いただきました。誠にありがとうございました。

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本記事は、2014年03月31日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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