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三千円の共感を500口集める方法~五年後の更新要件を一年でクリア~

2014年1月30日チャレンジ共感500を達成した翌日の写真

私たちは法改訂後山陰初の認定取得には組織運営と継続性から相対値評価で認定取得を致しました。次の認定更新には、共感を広げるために五年間に三千円以上一口とし延500口が必要な相対値評価を試み、これを一年間で集めました。資金を集める事と捉えず楽しく”チャレンジ共感500”と目標を掲げ地域密着型のNPOらしく共感を広げました。
私たちの活動は、島根・鳥取両県をまたぐ汽水湖(中海)を主に活動のフィールドとして事業を展開しています。自然再生推進法の下、「中海自然再生協議会」の事務局を担っています。H25年9月には「中海自然再生事業」は「国連生物多様性の10 年日本委員(UNDB-J)」の連携事業として認定されました。
http://undb.jp/

ビフォーアフター

ビフォー

○寄付金=お金を頂く
○契約期間内での予算執行
○活動を事務的に情報発信していた

アフター

○寄付金=共感を頂く
○複数年で予算が使える
○顔の見える情報発信活動目的への責任感・  期待感を感じる
○事務局の志気が高まった(共感を広げること に喜びを感じる)
○理事の存在感が増す

手順

1. 山陰で初の認定NPO取得 ~組織運営と継続性&減税対策~

・目的達成のための組織運営・持続可能なNPOの基盤づくりのため、相対値評価で認定NPOを目指す
・島根県の中間支援団体(公財)しまね定住財団、島根県NPO推進室さんの勉強会に積極的に参加する
・公認会計士さんに決算等(税金)を依頼し、専門家に客観的な会計処理をしてもらう
・行政書士さんと共に認定NPOになるにあたり定款変更する
・H25年1月30日に島根県認定で相対値評価により認定NPOを取得する

2. 「チャレンジ共感500」をキックオフする~認定更新はPST絶対値でクリア~

・認定NPOを取得は、相対値基準で取得(組織管理の構築が目的)
・更新は、絶対値基準で取得(共感が広がっているのを確認するのが目的)
・「チャレンジ共感500」とキャンペーン名を明記し、5年後の更新条件を一年でクリアすることに挑戦
・事務局が中心にある程度寄付者数を集める

3. クレジット決済導入 ~全国から手軽にご寄付いただけるようにする〜

 ・HP上からのクレジット決済を導入する
   ※その他の納入方法:手渡し・郵便局口座・地銀口座への振込

4. セールスフォース導入 〜募金の集計管理を適正に行う〜

(公財)しまね定住財団さんの紹介でNPO/NGOなら無料で使える“セールスフォース”という寄附者・会員を管理するためのソフトを使い始める
・百名以上の個人・法人(正・賛助)会員の方の情報入力
・チャレンジ共感500の情報分析し今後のリピーターに繋げる
・喜ばれる寄付を目指す

Cr sf

5. HPリニューアル  〜信頼性と詳細な活動明記〜 

・事業主体を明確化する 
・活動内容や寄付状況を随時報告することで、リアルタイムでより多くの方に関心をお寄せいただき、応援していただくことができる

Hp

6. 募金の目的用途を分かりやすく提示 〜地方色を出す〜 

・なかうみちゃん”の着ぐるみ作成、中海産赤貝・宍道湖産のしじみ復活への支援、子どもたちとの環境学習に使 いたいと明確に明記する
・寄付依頼先に応じてチラシを変える
 ・県外者応援団
 ・地元住民応援団
 ・会員応援団
 ・理事応援団

7. 団体への呼びかけと個人への呼びかけを同時に ~両輪で共感を広げ応援団になっていただく~

<団体へ向けて>~共感を多方面へ~
・講演会・連携企業・他県の島根県人集会などで呼びかける
・HP・SNS上で呼びかける

<個人へ向けて>~根強い共感を得る~
・事務所がある地域の商店街、普段からお付き合いのある方、事務所利用者に声をかける
・直接の声がけで共感し寄付してくださった方が応援して下さり、他の方にも共感を広げてくださったり、職員が声 がけするのに一緒についてきてくださったりする。
・個人的に知人にメール等でお願いする。
・目標達成間近に理事を頼る。

★反響がさらなる自信になる(事務局の志気が上がる)→お願いがだんだん厚かましくなる。。。^-^

8. 共感達成は、第三者に評価していただく ~チャレンジ共感500の達成は地域の喜び~

・専門家からの意見をいただき社会的評価を確認する
・島根県記者クラブ等にプレスリリースをする

※添付の記事は読売新聞社さんのご配慮により特例として、無料で使用させていただいております。

2014.2.21

コツ

① 「チャレンジ共感500”は全国で初めての挑戦です!この島根から明るい話題を一緒に作りましょう」と      呼びかけたことです。
② 寄付は思いを押し付けるのではなく、自然と周りに応援団が次々と出来るように共感者の輪を広げることで    す。楽しみながら応援団(一緒になって広めてくれる人)を増やすことです。
③ 事業、運営の双方から信用を得ることができれば事業展開が長期的にかつ安定的に広がります。これが、   更に共感を呼ぶときの強みになります!!

※~センター内のコンセンサス(共通認識)を大切にする~
認定NPO取得は、外に向けての社会的信用を得ることはもちろんですが、組織内で客観的な目線で分析が必要です。内部事情をクリアにすることが、全てにおいて事務局の士気を高めるための一つの手段です。
寄付者の数字は、全員で確認できるよう大きく表示する。(黒板)
更に理事も寄付依頼文を出し共通認識をお願いします。
キーマン:理事・事務局 

※~人とのつながりを大切にする~
認定NPOになればさらに運営面からも注目されます。そして事業展開が長期的にまた、安定的に広がります。これが、共感を呼ぶときに更に強みになります。そして、普段から親しみを込めてお付き合いすることです。
キーマン:センターに普段から繋がりのある方々・事務所のご近所の住民(商店街)・県外者

小倉 加代子 

 認定NPO法人自然再生センター事務局長

 認定NPO取得を機会に事業と運営との両輪が伴った非営利組織の経営を模索しながら、地域密着型のNPOとしての明るい話題提供を目指しています。2010年~NPO法人自然再生センター事務局長2013年~法改訂後、山陰初の認定NPO法人自再生センター事務局長

※認定NPO法人自然再生センター
〒690-0064 島根県松江市天神町114 
http://www.sizen-saisei.org/

【活動紹介動画­】
(公財)ふるさと島根定住財団主催 
2012・2013 NPO共感CM大賞連続受賞 
http://www.youtube.com/watch?v=8SL8YlTGyLo

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本記事は、2014年03月24日公開時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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