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2003年11月23日 10:00

行政 : 富士山クラブがセミナー開催

 11月8日、NPO法人富士山クラブは、富士山の環境問題を考えるセミナー「なぜ
富士山は世界遺産になれないのか」を開催した。富士山クラブは、富士山の世界自然
遺産登録を目標として富士山の環境改善に取り組んでいる。セミナーでは、ごみ投
棄などによる環境破壊の実態が紹介され、市民と行政が一体となって環境改善と保護
に取り組んでいくことの必要性が確認された。

 

 NPO法人富士山クラブ(渡辺豊博事務局長)は、平成10年より、地域住民と連携した清掃活動、登山者のし尿を自然分解処理するバイオトイレの設置などによって、富士山の環境改善活動に取り組んできた。

 目標は、富士山の世界自然遺産登録。

 世界遺産は1972年ユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づいて登録される。日本も条約締結国。

 世界遺産には文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類がある。文化遺産は歴史上、芸術上、学術上重要な建造物・遺跡を対象とし、自然遺産とは保存上、鑑賞上、学術上重要な自然景観や生物棲息地を対象とする。文化遺産・自然遺産の価値をあわせ持つのが複合遺産とされる。

 日本国内では、広島の原爆ドームや姫路城などの9件が文化遺産として、屋久島と白神山地の2件が自然遺産として登録されている。

 登録された世界遺産を持つ国は、それを保存していく義務を持つ。原則として保護に関わる資金などは援助されないが、緊急の援助が必要であると判断された場合などには、世界遺産基金からの資金援助が出る。

 世界遺産への登録は、その物件を所有する国の政府がユネスコへ登録を申請する、という形で行なわれる。

 今年2月、環境省と林野庁は、世界自然遺産として屋久島と白神山地が登録されてから10年が経過したことから、新たに世界自然遺産として推薦できる地域があるかどうかを検討するために「世界自然遺産候補地に関する検討会」を設置した。検討の結果、5月には知床などの3件を選定して世界遺産に申請した。

 富士山は候補地に上がったものの選定されなかった。理由は環境保護がなされていないことだった。

 11月8日、NPO法人富士山クラブは、大阪で、富士山の環境問題を考えるセミナー「なぜ富士山は世界遺産になれないのか」を開催した。

 セミナーでは、ビデオなどをつかって、ゴミの不法投棄、盗伐の横行する実態など、富士山の環境破壊の実状が報告された。その上で、市民、NPO、行政、企業が連携して富士山の環境再生に取り組んでいくことの必要性が話し合われた。

 具体的には、環境ボランティアのネットワーク化、環境情報の受発信、エコツアーの実施、バイオトイレの増設等の取り組みがあげられた。

 富士山クラブの渡辺豊博事務局長は、

「セミナー参加者は、富士山の環境破壊の実態にショックを受けていた。遠くから見て美しいと思っていた富士山の現実を知ってもらえたという点で有意義だった。

 会場からは、早く何とかせねばという声がたくさん上がった。ボランティアの清掃活動、不法投棄監視などの活動も成果をあげているが、環境保全と観光による地域振興のバランスの取り方などを、富士山のある自治体、関連省庁、企業、地域住民の皆で考える必要がある。

 世界自然遺産登録をめざすことで、富士山を守ろうという意識が高まることを期待している。」

と語った。

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