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2004年05月30日 10:00

行政 : 山形市、外国人の子どもに学習教室

 山形市(市川昭男市長)は、市内で生活している5歳~20歳の子どもたちを対象に日本語や教科の補習をする学習教室を開設する。5月7日から募集を開始した。運営を委託されたのは「山形市国際交流協会」。この学習教室は日本語の習熟度別にクラスを編成すること、進学しない義務教育卒業者を対象としたクラスを用意したのが特色。あわせて、子どもたちの進学や受験相談にも応じる。外国人向けの受験対策を含んだ支援は全国でも珍しいとのこと。

 

 山形市は、これまで市内在住の外国人の子どもたちに対して、各小中学校に日本語教師を派遣して日本語教育に当たってきた。しかし、在住外国人数が増加し、子どもたちの習熟度や就学状況の差異について、より広くきめ細かな対応が必要とされていることから、学習教室の開設を決めた。

 市は、この教室の運営を「山形市国際交流協会」に委託した。同協会は5月7日に募集を開始し、今年度の受講者については来年の3月まで随時入学を受付けていく。

 この学習教室は、1)「来日まもない子どものための日本語クラス」、2)少し日本語力のある児童・生徒に日本語および4教科(国語・算数・理科・社会・加えて中学生には英語)を指導する「科目補修クラス」、3)母国で義務教育(小・中学校)を終えて来日して高校進学を希望する生徒のための「高校入学クラス」の3コースからなる。

 「高校入学クラス」については、20歳以下の高校進学を希望しない若者、高校進学しなかった若者も受け入れて学習の場としてもらう。全クラスとも授業料は無料で、授業日数や曜日については選択肢を用意している。

 さらに、夏休み・冬休み・春休みには集中講座を開催する予定。また、日本での高校入学に関する進学指導、学校生活に関する相談も随時おこなっていく。

 山形市の担当者によれば、外国人向けの受験対策を含んだ学習支援は全国でも珍しいとのこと。

 運営に当たる「山形市国際交流協会」の担当者は、「在住外国人の子どもたちは、日本語の習熟度がまちまちで、個々の実情に合わせた日本語指導が求められていた。また、教科学習に関しても語学面でのハンディがあり補習が必要な場合が多い。そういう様々な状況にきめ細かく対応していきたい。さらに、高校進学年齢に達していても進学できない、あるいは進学しない子どもたちのためにも学びの場、同年代の若者との交流の場として活用してもらいたい。教室内だけでなく、課外活動、お楽しみ会なども予定しているので、積極的に参加してもらえれば嬉しい。」と抱負を語っている。

 在住外国人の子どものための「学習教室」については、山形市国際交流協会サイト内、下記を参照のこと。

 http://www.yifa.jp/news/04/040507.html

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