行政 : 環境省、「太陽と緑の会」を表彰
環境月間の事業の一環で、6月6日、環境省は環境保全などに功績のあった個人・団体に環境大臣賞を贈った。受賞した7つのNPO法人の中には、今年2月に作業所兼店舗が火災にあい、目下再建を目指している「太陽と緑の会」も含まれている。
昭和47年6月、ストックホルムにおいて国連人間環境会議が開催され、6月5日を「世界環境デー」と設定。日本でも、昭和48年度から6月5日を初日とする1週間を「環境週間」としてきたが、平成3年度からは従来の期間幅を拡大。6月の1か月間を「環境月間」として全国的な普及啓発活動を展開している。
昭和51年度には、「環境週間」行事の一環として、環境庁局部長推薦による「環境保全功労者表彰」の制度を創設。また、昭和54年度には、都道府県知事、政令指定都市市長推薦による「地域環境美化功績者表彰」を創設。
さらに、環境庁創立10周年記念として、昭和56年度には都道府県知事、政令指定都市市長推薦による「地域環境保全功労者表彰」を創設し、毎年、環境大臣による表彰を実施してきた。
今年度も、環境省は「環境保全功労者表彰」20件(16名、4団体)、「地域環境保全功労者表彰」53件(25名、28団体)、「地域環境美化功績者表彰」55件(17名、38団体)の合計128件(58名、70団体)に対して、6月6日、その功績をたたえて環境大臣賞を贈った。
今年度の受賞者には、NPO法人からは、「地域環境保全功労者」として5団体、「地域環境美化功績者」として2団体が選ばれた。
「地域環境保全功労者」として表彰されるのは、下記の5団体。
- NPO法人 環境共生都市推進協会(京都府)
- NPO法人 きょうとグリーンファンド(京都府)
- NPO法人 古材バンクの会(京都府)
- NPO法人 太陽と緑の会(徳島県)
- NPO法人 沖縄海と渚保全会(沖縄県)
「地域環境美化功績者」として表彰されるのは、下記の2団体。
- NPO法人 後志利別川清流保護の会(北海道)
- NPO法人 蔵王のブナと水を守る会(宮城県)
そのうち、徳島市で活動する「太陽と緑の会」は、長年にわたり、不用品の回収修理やリサイクル商品の販売などに取り組んできたことが評価された。同会は、昭和59年に「物も人も活かされる街づくり」を目指し、徳島県で最初の心身障害者小規模通所作業所「太陽と緑の会リサイクル作業所」を設立。平成12年にはNPO法人格を取得し、徳島において、リサイクル業務による障害者福祉および就労の中核的存在として活動してきた。
しかし、同会は、今年2月に作業所兼店舗が火災にあい、リサイクル作業所兼店舗の鉄筋2階立て延べ約480平方メートルが全焼。現在、施設の再建を目指している。同会事務局によれば、このような時期に受賞したことは再建への励みになり、同会のメンバーや支援者はとても喜んでいるとのこと。
平成17年度環境保全功労者等の表彰については、環境省サイト内、下記を参照のこと。
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=6014
「太陽と緑の会」のホームページは下記。
http://www2.ocn.ne.jp/~t-midori/