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2006年04月28日 10:00

行政 : 高木基金が認定! 認定法人40に

 NPO法人「高木仁三郎市民科学基金」(東京都新宿区)が、国税庁長官の「認定」を受け、本日4月28日に官報に公示された。これで、一旦減少した認定NPO法人の数は40法人に戻った。同時に、すでに認定を受けていた「日本ガーディアン・エンジェルズ」(東京都中央区)と、「ワールド・ビジョン・ジャパン」(東京都新宿区)も、3度目の認定を受け公示された。

 

 「認定NPO法人」とは、NPO法人のうち一定の要件を備えて国税庁長官の「認定」を受けた法人。認定を受ければ、当該法人へ寄附をした個人や、企業などの団体が納める税金が軽減される仕組みで、いわば寄附を促進する税制。加えて、認定NPO法人の行う収益事業への法人税も軽減される。

 今回新たに認定を受けた「高木仁三郎市民科学基金」(河合弘之代表)は、脱原発を目指した市民科学者・高木仁三郎氏の遺志により、2001年に設立されたNPO法人。高木氏は、「次の時代の『市民科学者』をめざす個人やグループに対し資金面での奨励・育成を行ってほしい」との遺言を残し2000年に亡くなっている。

 同基金は、高木氏の遺産と市民からの寄附を財源に、2002年から毎年、市民科学を目指す国内およびアジア域内の個人やグループへ、調査研究助成と研修助成を実施してきた。

 同基金事務局の菅波完氏は、「市民がお金を出し合い、励ましながら支援していこうという高木基金の活動が、『公益の増進に資する』ものとして国税庁から認められたのも、これまでご支援をいただいたすべての方々の協力のおかげ。これを機に、参加して下さる人の輪を広げ、活動をさらに活発にしていきたい。ただ、認定NPO法人の数が現在は少なすぎる。より多くのNPOが認定を受けられ、それにより寄付というかたちでNPOの活動に参加する人が増えていくような未来を展望したい」と、喜びと抱負、また現在の認定状況に関しての憂慮などを語った。

 「高木仁三郎市民科学基金」の認定有効期間は、2006年5月1日から2008年4月30日まで。この期間内に、同法人に対して寄附をした個人や団体は、所得から寄附金額の一定部分を控除できる。

 また、すでに認定を受けていたNPO法人「日本ガーディアン・エンジェルズ」(東京都中央区、小田啓二代表)と、「ワールド・ビジョン・ジャパン」(東京都新宿区、峯野龍弘代表)も、それぞれ3度目の認定を受けた。これにより、両法人の認定期間は2008年4月30日までとなった。

 今回公示を受けた法人のそれぞれのホームページアドレスは次のとおり。

 認定NPO法人の一覧は、次の国税庁ホームページから見ることができる。

 http://www.nta.go.jp/category/npo/04/01.htm

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