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2008年の報告

2008年09月25日 14:30

アメリカにおけるファンドレイジングの理論と実践―NPOフェロー 鈴木歩 帰国報告会―

アメリカにおけるファンドレイジングの理論と実践
―NPOフェロー 鈴木歩 帰国報告会―

9月24日、国際交流基金(都内四谷)にて、「アメリカにおけるファンドレイジングの理論と実践 -NPOフェロー 鈴木歩 帰国報告会」(主催:国際交流基金日米センター(CGP)、シーズ・市民活動を支える制度をつくる会)が開催された。

このイベントは、国際交流基金日米センターのNPOフェローとして2007年8月から9ヶ月間、米国インディアナ州のユナイテッド・ウェイ・オブ・セントラル・インディアナ(以下、UWCI)およびジュリアン・センターにて、ファンドレイジングを学んできた鈴木歩の報告会。

鈴木歩(シーズ・市民活動を支える制度をつくる会 コミュニケーション・ディレクター)は、UWCIでのフェロー経験を中心に、ファンドレイジングをどう実際にアメリカのNPOで行っているのかや、日本に活かせるファンドレイジングのノウハウなど、「ファンドレイジングを楽しくするコツ」について話した。

鈴木は、UWCIでのフェローが始まって間もない2007年9月から3ヶ月間、2007年募金キャンペーンのファンドレイズをOJTで体験。地元企業から募金キャンペーン協力のために3ヶ月間出向してきた役員たちのチームに加わり、21社の取引先企業ノルマを与えられ、企業への電話かけ、アポとり、資料の提供、プレゼン、寄付の回収、寄付へのお礼の一連の流れを実践してきた。

そんな体験を踏まえて、ファンドレイズに大切な、(1)寄付者との関係開拓・構築、(2)寄付の依頼、(3)寄付の獲得、(4)感謝と報告、(5)見込み寄付者の特定・調査のそれぞれのステップについて、その理論の説明と事例の紹介を行った。職域募金を特徴としているUWCIの、会社トップ、従業員を巻き込んで募金キャンペーンに参加してもらう工夫や、募金キャンペーンの共同代表をおいてファンドレイズする工夫、地元企業の協力による「出向」役員の工夫、企業に寄付依頼する際の企画書の例、協力企業に感謝を示すためのアワードの工夫、名簿データベースに入力する項目の工夫などを紹介。また、ファンドレイズを進める上で大切な組織運営については、(6)チームワークを高める工夫として、良い情報を共有する工夫や、クリスマス・ランチの事例も紹介した。

ファンドレイジングを実践する中で、鈴木は苦労も経験しており、「日本人がアメリカで、いきなりファンドレイズすることにハードルを感じていたけれど、ファンドレイズとはただお金を集める行為だけを言っているのではなく、共感者を増やして、理解者を広める活動であること。コミュニティーの一員として、一緒に何を解決したいか考える視点を相手に伝えることで、そのハードルを低くすることができた」と話し、「ファンドレイザーは、エデュケーター」であることを強調した。

鈴木の報告を受けて、鵜尾雅隆氏(ファンドレイジング道場主宰、ファンドレックス社長)と渡辺元氏(市民社会創造ファンド運営委員、トヨタ財団シニアフェロー)を交えてパネルディスカッションが行われた。コーディネーターは松原明(シーズ事務局長)が務めた。

鵜尾氏は、ファンドレイジングを楽しそうに実践してきた鈴木の様子を聞いて、「日本人もお祭り好きである。明るいところにお金は流れる。」とコメント。また、ファンドレイジングにはボランティアの取り込みも重要であると話した。

渡辺氏は、助成を行う立場から、助成を行う中で社会の課題に気付くことがある。そういう意味で、「ファンドレイザーは、エデュケーター」であるとコメント。また、ストラテジックに依頼や感謝のフォローをしていくのは大切であると話した。

パネルディスカッション後、会場からの質疑が行われ、大口寄付者へのアプローチや間接経費、現金以外の寄付の仕組みついて議論が行われた。

報告会後、同会場で懇親会が開催され、登壇者との交流や参加者同士の交流が図られ、大いに盛り上がった。

2008年9月25日 文責:鈴木 歩(シーズ)

【設立のご報告】
皆さまのご支援のおかげで、寄付文化の革新を目指す「日本ファンドレイジング協会」を、全国47都道府県の580人の発起人・360人の当日参加者の方と共に、2009年2月18日設立できました!
ご参加・ご支援ありがとうございました!

日本ファンドレイジング協会に関する今後の情報は、「日本ファンドレイジング協会オフィシャルブログ」をご覧ください!

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