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2009年02月07日 13:11

No.102 NPOWEB Mail Magazine(2008/03/07配信)

バックナンバーの情報は配信当時の情報です。
現在では情報が変化している可能性があります。ご注意ください!

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シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
■2008-3-7■
■No.102  NPOWEB Mail Magazine 
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─◆INDEX◆──────────────────────────

《1》 教えて!事務局長 (第6回)

「なぜ、シーズは最近・・・」
今回の「教えて!事務局長」は、最近、シーズの支援者の方(複数)から寄せら
れた質問にお答えする形で進めます。

寄せられた質問は、「シーズは、もともと制度づくりを行う団体だったのに、
なぜ最近ファンドレイズ(資金開拓)関連のイベントやセミナーに力を入れている
の?」というもの。

《2》見逃せない! 注目のイベント <<<<<拡大開催決定!>>>>>

3月24日 午後7時から、東京赤坂の日本財団にて開催!

-NPOファンドレイジングフォーラム2008 –
「NPOの資金開拓を強化する」
− 資金開拓のノウハウを革新し、寄付市場を拡大するために−

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《1》 教えて!事務局長 (第6回)

今回の「教えて!事務局長」は、最近、シーズの支援者の方(複数)から寄せられた質問にお答えする形で進めます。

寄せられた質問は、「シーズは、もともと制度づくりを行う団体だったのに、
なぜ最近ファンドレイズ(資金開拓)関連のイベントやセミナーに力を入れてい
るの?」というもの。

それには、今の日本の市民社会の現状を憂う深ーい(?)ミッションがあるのです。
ここでは、支援者の方々を仮にSさんとしておきましょう。

なお、以下は、事務局がSさんになりかわって、事務局長(松原)との質疑をしてみ
ました。
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『なぜ、シーズは最近・・・』

【NPO法10周年?】

Sさん:シーズはもともと制度づくりを目指している団体ですよね。

松原:そうです。1994年11月に、(1)NPO法、(2)認定NPO法人制
度、(3)NPO法人の情報公開制度、という3つの制度の創設を民間で進めるため
に設立されました。

Sさん:制度作りは一定の成果をあげましたね。

松原:そうですね。国会議員などとタッグを組んで、1998年に、NPO法とNP
O法人の情報公開制度(NPO法に含まれた)が、2001年に認定NPO法人制度
を作りました。これも、Sさんはじめ多くの方のご協力・ご支援のたまものだと思っ
ています。ありがとうございました。

Sさん:今年がちょうど、NPO法成立10周年ですね。

松原:そうです。NPO法が成立したのは、1998年3月19日です。参議院で可
決成立しました。もうすぐ成立10周年です。今では、NPO法人の数も3万3千を
超え、日本社会にしっかりと根付こうとしています。感慨深いですね。

【制度づくりは終わったの?】

Sさん:その後もシーズの活動は続きましたね。

松原:前にもこのコラムで書いたのですが、認定NPO法人制度が失敗作だったこと
と、その後の公益法人制度改革の動きがあり、NPO法人制度を確立するための
動きを続けなければいけなかったのです。
すでに、NPO法の改正を一度、認定NPO法人制度の改正を5度(今回の税制改正
も含めると)行ってきました。また、2003年には、公益法人制度改革で、NPO
法人制度を廃止しようという動きに反対して、それを止めるという活動も展開しまし
た。

Sさん:なるほど。しかし、まだまだ、公益法人制度改革は先行き不透明で、NPO
法人制度もまだ安定したものとは言えないでしょうし、認定NPO法人制度もほとん
ど使われていません。たったの74法人しか認定を受けていません。最近、シーズ
は、ファンドレイズ(資金開拓)関係のセミナーばかりを行っているようですが、そ
れより、もっと制度改革をしっかりすべきではないでしょうか?

松原:そのご意見は、確かにごもっともです。制度はまだまだ不完全です。NPO法
も認定NPO法人制度も、決してこれで使いやすく安定した制度とは言えません。N
PO法人に会計基準がないことも問題です。制度でしなければならないことは、まだ
まだあると認識しています。

【ファンドレイズをなぜシーズが】

Sさん:じゃあ、なぜファンドレイズ関係に力を入れているのですか?

松原:複数の理由があります。第一に、NPO法というのは、一種の道具です。たと
えるならば、自動車みたいなものです。自動車は、ガソリンがないと動きません。
今、7割を超えるNPO法人が資金問題で十分成長できない状況にあります。道具を
作ったはいいが、動かないでは話になりません。その意味で、道具を動かす環境と方
法を提供するのも、作った以上責任があると感じています。

松原:第二に、NPOの自立性(自律性とも)の問題です。近年、自治体や政府との
パートナーシップが進むにつれ、資金的に政府や自治体に依存するNPO法人が増え
ています。パートナーシップ自体は悪いことではないのですが、依存してしまうと、
民間が自由で自発的な発想で、現場のニーズに向き合って、社会変革を自主的に
進めていこうという「市民活動」からは、離れてしまいます。NPO法は、市民活動のた
めの道具です。政府が、安い下請けをつくるための道具ではありません。

Sさん:確かに、全国で、自治体や政府の資金に振り回されて疲れ果ててきているN
PO法人が増えているなと感じます。

松原:おまけに、最近は政府からの委託や補助金で、人件費の切り詰めが大きく、な
んだかNPO法人は、「ワーキングプア生産装置」となってきているようにも見えま
す。市民に支えられ、市民の代弁者となってこそNPO法人です。だから、民間資金
を拡大し、NPO法人の自立性を高めないと、なんの道具をつくったか、その根本的
な意義が問われてしまいます。

【他の団体に任せたらいいのに】

Sさん:それでも、ファンドレイズ関係のセミナーなどはシーズがすることでしょう
か。他の団体に任せればいいのではないでしょうか?

松原:そうですね。ファンドレイズ(資金開拓)が、単に寄付金や助成金を、どうN
POが獲得するか、というセミナーなら、他の団体に任せていいし、シーズがする必
要はないと思います。でも、ファンドレイズ関係の事業は、むしろシーズのスタート
の中核にかかわる問題なのです。

Sさん:それはどういうことですか?

松原:シーズは、3つの制度をつくるという目的(ミッションというよりビジョンで
すね)を掲げて、スタートしました。でも、その根底にある「想い」は、1993年
当時の課題にあります。つまり、市民活動には、横の連携がなく、たこつぼで、少数
者の活動で、社会的な認知も低く、多くの市民を動かす力も持たず、社会的に影響力
を十分発揮できない現状があり、それを、どう変えるかということが課題だったので
す。つまり、「市民活動の変革」です。これがシーズのベースです。

Sさん:ふむふむ。15年たって、あまり今の課題と変わらないようにも聞こえます
ね。

松原:そうですね。情けない気にもなりますが、ある意味、おっしゃる通りです。で
も、大きく変わった点もあります。NPO法以降、社会的認知は高まり、参加する
人々も増えました。横の連携も一定は広がってきています。しかし、一方で、多くの
市民に働きかけ、市民に対して影響力を発揮する力という点ではまだまだです。

Sさん:同感です。

【市民活動の変革を】

松原:シーズでは、ファンドレイズを、単なる資金開拓としては捉えていません。N
POに寄付をすることは、「主体的に市民活動に参加する」という重要な行為だと考
えています。そして、継続的で熱心な寄付者は、その活動の擁護者であり、その人た
ち自身が市民活動の担い手であると捉えています。

Sさん:なるほど。

松原:米国のNPOの強みは、100万人も200万人も会員や寄付者がいることで
す。その会員や寄付者は、NPOが進める社会変革を一緒に進めてくれるパートナー
となってくれます。NPOは、自分自身の小さな力だけでは、そうそう社会変革など
できません。NPO活動の本質は、社会変革を進めていくパートナーである寄付者・
会員・支援者を増やし、その力で社会変革を進めていくことだと思っています。

Sさん:すると、単にお金の問題ではないのですね。

松原:お金の問題として表れてきますが、お金だけの問題ではありません。市民活動
がもっと社会的に良い影響力を持つためには、より多くの会員・寄付者が不可欠で
す。そして、社会変革は、NPOだけが進めるのではなく、そのような会員・寄付者
が、寄付を続ける中で、主体的に変革に関わることで生まれてきます。

【変革の中身はなに?】

Sさん:シーズのミッションとはどう関係しているのですか?

松原:シーズのミッションの中心は、市民社会を強くすること、そのために市民活動
を変革することにあります。NPO法づくりは、市民活動を変革するための一つの方
法だったのです。ファンドレイズもそうです。単にテクニックを教える気はありませ
ん。ファンドレイズ支援などを通して、市民活動の変革を進め、市民社会を強くして
いくというのが、シーズの新しい戦略です。制度だけでは、市民活動の変革を進め切
れないのです。

Sさん:どのような変革なのですか?

松原:NPOの活動の在り方を、「受益者に対して社会サービスを提供する機関」と
いう位置づけから、「支援者を創造し、その支援者の力を増やすことで、変革の生産
力を強めていく機関」に変えることです。「受益者に対して、対価を取らないけれど
も社会サービスを提供する組織」とNPOのことを捉えると、単に「儲けの悪い会
社」にしかなりません。「支援者・会員などに対して、社会変革の機会を提供する組
織」という位置づけに変えていくべきだと思います。その変革のための参加費が、寄
付や会費です。

Sさん:なるほど。少しはわかってきたような気がします。でも、まだ分からないと
ころもあります。けれども、長くなりました。確認ですが、制度はやめないのです
ね。

松原:シーズの大切な中核活動の一つです。

Sさん:分かりました。まだ不明な点はぜひ次回ということで、聞かせてください。

松原:そうですね。本当はファンドレイズだけではないというところもあるのです
が、それはまた今度ということで。

Sさん:ぜひ、よろしくお願いします。

松原:ありがとうございました。
今後も引き続きご支援をよろしくお願いしますね。(笑)

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《2》 見逃せない!注目のイベント
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– NPOファンドレイジングフォーラム2008 –

「NPOの資金開拓を強化する」
− 資金開拓のノウハウを革新し、寄付市場を拡大するために−

◆会場: 日本財団会議室
    〒107−8404
    東京都港区赤坂1丁目2番2号(日本財団ビル2階)

◆日時:2008年3月24日(月)19:00〜21:00

◆定員:200人(無料/事前申込み制)

NPOの資金開拓(ファンドレイジング)にもノウハウやコツがあります。
また、さらに新しいノウハウを生み出していく必要もあります。

個々のNPOが発展するためにも、そして日本の寄付市場を育てるためにも、
ファンドレイジングに取り組む人たちが、ともにノウハウを共有し、知恵を出し合い、
力をあわせていく必要があります。

NPOの資金難の解決をめざす先駆的なフォーラムです!

すでに開催告知への反響が大きく定員を超えたため、会場を2倍に拡大して開催
いたします。ぜひ、ご参加ください。

お申し込みは、ここから→
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