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メルマガバックナンバー

2009年05月31日 19:35

No.060 『寄附のマーケティングを考えよう』(2004/01/27配信)

バックナンバーの情報は配信当時の情報です。
現在では情報が変化している可能性があります。ご注意ください!

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シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
■2004-01-27■
■No.060     NPOWEB Mail Magazine
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—事務局より— 
大学入試センター試験で今年もNPOに関する問題が出題されました。「できるかしら?」
と思い、早速問題を解いてみたところ、結構難しかったです。今からでは大学に入れそうに
ないかしら!?出題された問題を見たい方は、ぜひ1月20日のニュースをご覧下さい。
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1493
さて、2月に連続セミナー「寄附・会員集めのABC」を5回シリーズで開催します。残席
わずかになりました。まだお申し込みでない方はお早めにお申し込み下さい。(S)
https://www.npoweb.jp/event_info.php3?article_id=1487

─◆INDEX◆────────────────────────────────
★メルマガ・コラム        『寄附のマーケティングを考えよう』(松原明)
★シーズからのお知らせ!      寄附・会員集めのABC 5回シリーズ(東京)
★見逃せない!注目のニュース    民間法税制調査会が発足  ほか
★トクトクNPOサポート情報     セブン−イレブンみどりの基金 日本郵政公社 ほか
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★☆★☆メルマガ・コラム★☆★☆

『寄附のマーケティングを考えよう』

 昔、企業でマーケティングに関係する仕事をしていたことがある。
 その時、経営の教科書で、マーケティングが生まれてきた歴史というのを簡単に学
んだものだ。
 その歴史を要約すると次のようなものになる。(極めて適当に要約しているのでご
理解を)。
 商品の販売というのは、大きく分けて3つの段階を踏んで発展してきた。

 第一の段階が「生産の段階」である。社会に、冷蔵庫やテレビとかいったモノが圧
倒的に少なく、企業は、製品を作れば後は製品が良くて価格が適当であれば、製品は
売れた。企業は、市場にない製品を作ること、それを流通に載せることに注力した。
「冷蔵庫ができました」「新しいカラーテレビができました」といって売れる段階で
ある。

 第二の段階が「販売の段階」。市場に商品が出回りだし、製品をつくっただけでは
売れなくなる。すると、販売での差別化が必要になってくる。どのように売るのか、
どう売るのかに注力していく段階だ。値段で差別化するために価格を下げたり、おま
けを付けたり、広告を大々的に展開して購買者の意欲を高めたりするという手法が重
きをなした。

 しかし、それでも、やがてモノが過剰になり、セールスで「モノがいいですよ。お
買い得できすよ」と言っているだけではなかなか売れない時代となる。そこで、第三
の段階として「マーケティングの段階」がやって来た、というわけである。
 単に製品が良いとか、販売で差別化するだけでなく、購買者のニーズを把握して、
それに合わせて製品を作っていくという手法の登場である。購買者は何を求めている
のか、どのような志向があるのか、それを先に捉えて製品を開発していくという、購
買者ファーストの姿勢がマーケティングの基本である。

 こんな歴史を最近、寄附金集めについて勉強しているとしばしば思い起こす。
 日本のNPOの寄附金や会員集めのレターなどを見ていると、「私たちはこんな良い
活動をしています。ぜひご支援を」「私たちの活動はこんなに重要です」というフレー
ズが多い。活動をそのままPRし、支援者を募集しようとしているわけだ。
 経営の教科書でいうならば、販売の第一の段階、つまり「生産の段階」といったと
ころだろうか。

 良い活動をすれば、素直に支援者が集まるという前提がそこにあるのだろう。
 最近、これではいけないということで、より第二段階の「販売の時代」を思わせる
寄附金集めの手法が徐々に増えてきている。テレビや新聞で大きな広告を出す。「あ
なたの5千円で、海外の飢餓の危機に瀕している子ども達が何人救えます」という価
格面でのPRを行う。ダイレクトメールなどで寄附を募集するといった手法を取る団体
が増えている。米国のNPOからも、「寄附集めはまずASK(依頼すること)から」と
何回も指摘された。日本でも、寄附集めの方法は、どうやら「販売の段階」に入りつ
つあるようなのだ。

 さて、では、近々、日本の寄附集めに第三の段階は来るのだろうか。

 一昨年、米国に寄附の調査に言ったとき、米国のNPOの多くがいったのは、「寄附
者のニーズを重視する」ということだった。今の寄附者は、消費者としての意識が強
く、商品を消費するように、つまりモノを買うように寄附をすると指摘された。モノ
を買うマインドが、寄附をするマインドを変えていると、彼らは分析していたものだ。
 米国では、いち早く第三の段階に突入しているというのがその時の印象だった。

 日本でも、消費者の意識は急速に変わってきている。モノが過剰となり、自身のニー
ズや生活スタイルを重視する消費へと切り替わって久しい。おそらく、寄附者として
のマインドも、そのような生活スタイルの中で大きく変わっているのではないかと思
える。

 確かに、日本では、十分社会的な支援を受けているNPOの活動も少ないし、寄附者
も少ない。
 多くのNPOは、競争相手が少ないから、NPOの寄附者のマーケットは、まだまだ
「生産の段階」にあるか、ようやく「販売の段階」に入ったところだと思っているの
かもしれない。
 しかし、消費者意識の成熟という社会的状況に着目するならば、ひょっとすると、そ
してたぶん、寄附者のマインドは、すでに「マーケティングの段階」に入っているの
ではないだろうかと思えるのである。
 寄附集めがなかなか上手くいかないのも、NPO側の消費社会に対する認識と、消費
者意識を身につけた寄附者側のニーズとのズレが拡大していることも原因にあるのでは
ないか。

 さて、そう考えたとき、私たちNPOは、いままで寄附者のニーズや動機にどれほど
思いを馳せてきたことだろうか?

 シーズでは、今月30日から5回シリーズで寄附集めセミナーを開催する。
 まだまだ寄附者のニーズについては、分からないことも多いが、一緒に寄附者のニー
ズについて考えてみる機会としたい。皆さんも参加しませんか?
(松原明)

★☆★☆シーズからのお知らせ!★☆★☆

NPO Event ◆…………………………………………………………………………………
       寄附・会員集めのABC 5回シリーズ (東京)
……………………………………………………………………………………………………◆

第一回 「寄附マーケットを知ろう」 1月30日(金)
    講 師: 松原 明・ 轟木洋子(シーズ)
第二回 「新規会員・寄附者を開拓するには」 2月4日(水)
    ゲスト: 大原寿美さん(NPO法人 高知こどもの図書館・館長)
第三回 「企業が寄附先NPOに求めるもの」 2月10日(火)
    講 師: 長沢恵美子さん((社)日本経団連・社会本部)
         森 信之さん (松下電器産業(株)・社会文化グループ)
第四回 「より強い支援者を育てる」  2月20日(金)
    ゲスト: 大川美知子さん(NPO法人 コンビニの会・理事長)
第五回 「寄附・会員拡大のためのツールを知ろう」 2月27日(金)
    講 師: 松原 明・ 轟木洋子(シーズ)

時 間:午後7時〜9時(予定)
場 所:中野サンプラザ8階研修室
    中野駅(JR中央線・JR総武線・地下鉄東西線)北口下車すぐ
参加費:各回1000円(シーズ会員 800円)
定 員:50名(下記申込書で要予約・申込順) 
主 催:シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
*このセミナーは、東京ボランティア・市民活動センターの助成を受けて実施するものです。

参加申込・問い合わせは、
シーズ=市民活動を支える制度をつくる会
〒162-0825新宿区神楽坂2-22かつ田ビル3F
TEL:03-5227-2008 FAX:03-5227-2009

▽詳細はシーズホームページで!
https://www.npoweb.jp/event_info.php3?article_id=1487
お知らせコーナーにて紹介

★☆★☆見逃せない!注目のニュース★☆★☆

NPO News ◆……………………………………………………………………………………
     民間法税制調査会が発足(1月26日のニュース)
……………………………………………………………………………………………………◆

 1月23日、(財)公益法人協会と(財)さわやか福祉財団は、政府が進める公益法
人制度改革に対して、民間公益法人側の考え方を検討していくため、「民間法制・税制
調査会」を発足させた。委員には、民法学者、税法学者ら計11名が参加している。
▼このニュースを詳しく読む?
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1500

NPO News ◆……………………………………………………………………………………
     自民、NPOからの支持拡大へ(1月23日のニュース)
……………………………………………………………………………………………………◆

 自由民主党は、1月16日、団体総局のもとに新たに「NPO・NGO関係団体委員会」
を設置した。初代の委員長に熊代昭彦衆議院議員が就任。NPO・NGOとの連携を強化
することで、NPO・NGOに所属する個人に対して、自民党への理解と関心を高め、支
持層を広げるのが目的だ。
▼このニュースを詳しく読む?
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1497

NPO News ◆……………………………………………………………………………………
     内閣府、初の認証取消へ(1月8日のニュース)
……………………………………………………………………………………………………◆

 内閣府は、12月25日、初の認証取消手続きを開始したと発表した。対象は6法人。
2月上旬に聴聞を実施する。また、同府では、活動内容に懸念があると市民から情報提
供のあった4法人など、計130法人に対して、「市民への説明要請」も実施した。
▼このニュースを詳しく読む?
https://www.npoweb.jp/m_news_info.php3?article_id=1473

★☆★☆トクトクNPOサポート情報★☆★☆

★1月7日、8日、9日、14日、15日、16日、20日、21日、22日更新の助成金情報です。
括弧()内の日付は、助成金申請の締め切り日です。
・(財)長寿社会開発センター
 平成16年度財団法人長寿社会開発センター助成事業 (1月30日)
・九州ろうきん 第1回九州ろうきん「NPO助成」(福岡県) (1月30日)
・鳥取銀行 公益信託「とりぎん青い鳥基金」 (1月30日)
・文化庁 平成16年度「文化芸術による創造のまち」支援事業 (1月30日)
・三重県
 人と人との共生・安全安心のまち形成事業費補助金(追加募集)(1月30日)
・(財)地球市民財団 地球市民財団助成金 (1月31日)
・スマートITデザインフォーラム
 第3回スマートITデザインコンテスト (1月31日)
・独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
 平成16年度福祉用具実用化開発費助成金 (2月3日)
・神戸市 芸術文化活動助成 (2月6日)
・特定非営利活動法人穂の国まちづくりネットワーク
 穂の国NPO基金助成事業 (2月15日)
・(財)ノーマライゼーション住宅財団
 平成15年度福祉住宅建築主助成金給付対象公募 (2月15日)
・(財)河川環境管理財団 平成16年度河川整備基金 (2月16日)
・(社)日本鉄鋼協会 平成16年度ものづくりイベント助成 (2月20日)
・那覇市NPO活動支援センター
 2004年度那覇市NPO活動支援基金 (2月27日)
・(社)日本ツーバイフォー建築協会
 第1回(2004年)坪井記念研究助成 (2月27日)
・セブン−イレブンみどりの基金
 平成16年度第1期環境市民ボランティア活動助成(活動助成・育成助成)(2月29日)
・毎日新聞大阪社会事業団
 阪神大震災ボランティア助成対象団体募集 (2月29日)
・アジア太平洋フォーラム・淡路会議事務局
 第3回「アジア太平洋文化賞」(3月1日)
・九州ろうきん
 第1回九州ろうきん「NPO助成」(福岡県以外の九州6県) (3月5日)
・日本郵政公社 平成16年度国際ボランティア貯金寄附金 (3月15日)
・厚岸水鳥観察館
 平成16年度厚岸湖・別寒辺牛湿原学術研究奨励補助金 (3月31日)
・アジア太平洋フォーラム・淡路会議事務局
 第3回「アジア太平洋研究賞」 (3月31日)
・(財)福武文化振興財団 平成16年度文化関係助成 (3月31日)
・中国放送 RCCエコロジーファンド (3月31日)
・(財)アジア・太平洋人権情報センター
 国際人権教材アウォード2004 (4月30日)
・(株)タニタ 公益信託タニタ健康体重基金 (6月30日)
・(株)タニタ 肥満予防シンボルマーク募集 (6月30日)
・鳥取銀行 公益信託「とりぎん青い鳥基金」 (7月30日)
・中国放送 RCCエコロジーファンド (2005年3月31日)
▼詳細はシーズホームページで!
https://www.npoweb.jp/m_subsidy_categ.php3
トップページの〆切間近の助成金情報とまだまだあります助成金等情報で紹介

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              お問い合わせは、シーズ事務局までお願いいたします。
              e-mail : npoweb@abelia.ocn.ne.jp
              TEL : 03-5227-2008
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