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ファンドレイザー奮闘記

2009年12月28日 17:30

全国被害者支援ネットワーク 奥田江里子さん

ファンドレイザー奮闘記
全国被害者支援ネットワーク 奥田江里子さん

わが国の犯罪被害者・遺族は長い間、適切な援助を受けることなく、社会の中で孤立し放置されてきました。わたしたちの活動は1991年10月に東京で開かれた「犯罪被害給付制度発足10周年記念シンポジウム」での一遺族の発言に応える形で東京医科歯科大学犯罪被害者相談室において開始されました。そして相談活動を進める中で、多数の被害者・遺族の方々が心に大きな傷を受け、何年も孤立して苦しんでいるという実態が明らかにされてきたのです。

私たちは、その後全国の心ある方々に呼びかけ、また警察の支援も受け、全国各地において民間被害者援助組織の設立を推進し、1998年5月に8組織をもって「全国被害者支援ネットワーク」を設立しました。加盟組織はその後、年々増加し、2008年1月の時点で、45都道府県、46組織を数えるまでになりました。

団体ホームページは
http://www.nnvs.org/index.html

●1.ファンドレイジングの場面で直面した課題
(1)組織の考えを変革すること
私どもの事業である、犯罪被害者支援は、公的機関の職務内容と重複する部分が大いにある。2004年の犯罪被害者等基本法制定および翌年の犯罪被害者等基本計画策定を受け、国・地方自治体では被害者支援が責務となった。

理事の中には、公的機関から補助金あるいは助成金が入る時期がいつかくる・・・という淡い期待をもつ者もいて、資金調達のための活動については、当初はなかなか協力を得にくかった。

(2)経験不足
自分自身はもちろん、当法人として資金調達をすることの経験不足や、第三者からお金をいただくことの後ろめたさもあり、なかなか活動が進まなかった。

当法人の活動を端的な言葉で表現し、限られた時間内に相手に対して理解をもとめ、共感をよび、なおかつ財布のひもをほどいてもらうのは簡単なことではなかった。

●2.その課題解決に向けたチャレンジ
組織内の意識改革については、事あるごとに理事会で資金調達の重要性について話をしたり、企業訪問の同行をお願いしたりしている。

自分自身が事業内容についてどんなに流暢に話ができたとしても、訪問先からしてみたらそこは20代の女の子。相手を納得させ、共感をしていただくためには、事業内容についてたとえ一言も言葉を発しなかったとしても、理事の存在が大変重要であることが最近ようやくわかってきた。理事の理解をもとめ、一緒に資金調達の活動をしていただくように今後も努力を続けたい。

また自分自身の経験不足については、家族や友人を相手に、活動内容の話をする訓練をし、話を聞く立場から理解しにくい表現がないかどうか、を指摘してもらった。結果として、難しい言い回しを平易なものに言い換えると伝わりやすいことなどがわかった。

さらに、訪問に際し留意した点は、共感をえやすい服装(当然スーツだが黒などの暗い色は絶対に着ない)、ジェスチャーを多用しないことや、笑顔を心がけることなどである。

●3.チャレンジの中でおこったエピソード
セキュリティー関連会社のご担当者に出会ったときのこと。第一義的には、先方からご連絡があり、当法人までわざわざご足労いただいた。

事業内容や被害者支援に共感をいただくよう、話をしてその日はお帰りいただき、数週間後に、広告協賛のお願いと被害者の手記を持参してこちらから、会社にご挨拶に伺う。

お目にかかるのが2回目だったのと、先方にとっては「ホーム」であったためにわりと話が弾み、事業内容ではなく私自身についての質問が及ぶ。なぜ仕事をはじめたのか、今仕事をしていて楽しいこと、興味のあることは何か・・・等々。

しまいには就職活動の面接のようになってしまい、自分自身の話の内容の何が功を奏したかはわからないが、「いつかここで仕事をしないか。」とお声がけをいただく事態に・・・。当然、丁重にお断りをしたが、自分自身の活動が認められた感じがして大変うれしかった。

●4.チャレンジの結果
事務局内での連携体制が深まった。どのような企業がどのような社会貢献活動を行っているのか、互いに情報収集をし、事務局員同士で情報を共有するようになった。

また、他のNPO法人の広告ツールや会員申し込み用リーフレット、挨拶状なども大変参考になるため、収集し、良いものを取り入れ、自分たちの活動の参考にする努力をするようになった。

法人会員については、数社からお申し込みをいただいてはいるが、正直いって目をみはるほどの成果はいまのところ出ていない。ファンドレイジングの過程で様々な方にお目にかかったところ、「被害者支援活動」が一般人の日常生活からはほど遠く、あまり認知のされていない分野であることを認識した。

ファンドレイズ活動をした結果、普及活動のさらなる必要性を痛感しているところである。ファンドレイジング事業は地道な活動を続け、賛同者を少しずつ増やしていく以外に成果はみられないと思うので、前向きに、引き続き粘り強く続けていきたい。

●5.教訓!

ファンドレイズ活動は新しい出会いの場!

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