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収益事業など 投稿者:motoki 投稿日:2003/12/07(Sun) 15:44:00 No.3008
宜しく御願いします。

現在、NPO法人取得を検討しているものです。
事業の内容としては、全てNPO法上の本来事業に該当しますが、
法人税法上の収益事業および非収益事業にまたがっているので悩んでいます。

収益事業で出た利益を非収益事業に投資したいと考えています。
しかし、
1法人税法上収益事業で出た利益に対してまず税金がかかり、
2その後寄付扱いで非収益事業に投資される
ということではないか、と考えています。

とすると、収益事業と非収益事業に分けて事業を経営するのは税金上不利になりますので
現在非収益事業(途上国の職業訓練事業)を、無理やりにでも収益事業と解釈した方が
よいのではないか、と考えています。

そこで、収益事業と非収益事業のいずれか、という判断は法人税法に照らして該当しそうな
事業であれば、こちらで収益事業と解釈し、決算してもよいのでしょうか?

また、会員事業(会員に対し報告書などを出し、会費をもらう、といったもの)は
・本来事業、その他の事業のいずれ
・収益事業、非収益事業のいずれ
に該当するのでしょうか?

宜しく御願い致します。
Re: 収益事業など 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/12/08(Mon) 10:40:00 No.3009
motokiさん

> 事業の内容としては、全てNPO法上の本来事業に該当しますが、
> 法人税法上の収益事業および非収益事業にまたがっているので悩んでいます。
> 収益事業で出た利益を非収益事業に投資したいと考えています。
> しかし、
> 1法人税法上収益事業で出た利益に対してまず税金がかかり、
> 2その後寄付扱いで非収益事業に投資される
> ということではないか、と考えています。

そのとおりです。

> とすると、収益事業と非収益事業に分けて事業を経営するのは税金上不利
> になりますので、現在非収益事業(途上国の職業訓練事業)を、無理やり
> にでも収益事業と解釈した方がよいのではないか、と考えています。

無理やり収益事業と解釈することはできませんが、関連する事業であれば附
帯事業として一体とみることは可能です。

> そこで、収益事業と非収益事業のいずれか、という判断は法人税法に照ら
> して該当しそうな事業であれば、こちらで収益事業と解釈し、決算しても
> よいのでしょうか?

「申告納税」制度ですから一義的には自分で解釈して納税することになりま
す。それに対して税務署が疑義をいだけば税務調査があるということです。
いたずらに税務調査を恐れる必要はありません。話し合って納得がいけば修
正申告をするだけのことです。

> また、会員事業(会員に対し報告書などを出し、会費をもらう、といった
> もの)は
> ・本来事業、その他の事業のいずれ
> ・収益事業、非収益事業のいずれ
> に該当するのでしょうか?

NPO法上は本来事業、法人税法上は非収益事業です。会員に対する会報等
は仮に有償であっても出版業(収益事業)には該当しないという規定があり
ます。

              公認会計士・赤塚和俊
Re: 収益事業など 投稿者:motoki 投稿日:2003/12/08(Mon) 12:04:00 No.3010
有り難うございました。よくわかりました。

確認になると思うのですが、

会員制度を会員に対して情報を提供する収益事業と解釈して
収益事業にすることは可能でしょうか?

(通常は、会員事業は非収益事業と捉えると思いますが、
私たちの場合は、全ての事業を収益事業にすることで
節税が出来るという点で有利なので)
Re: 収益事業など 投稿者:公認会計士・赤塚和俊 投稿日:2003/12/08(Mon) 16:58:00 No.3011
motokiさん

> 会員制度を会員に対して情報を提供する収益事業と解釈して
> 収益事業にすることは可能でしょうか?

有償で報告書を購読する人の20%以上がNPO法人の社員以外
であれば収益事業(出版業)となります。

そうでない場合でも、社員としての会費と情報提供事業を分け
て、情報提供の対価を別にすれば(会員申込と情報会員申込を
別にすれば)情報提供事業は収益事業とすることが可能です。

          公認会計士・赤塚和俊

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