NPOWEB

6月22日に県の監査を受験するため、必要なポイントがあれば、教えてください。

都築義孝さん

お答えが遅くなり申し訳ありません。
遅れたのは私のまわりにはまだ都道府県の監査を受けた事例がないた
めです。シーズに聞いてみても同様でした。そこで一般的に想定でき
ることを書いてみます。

監査の内容は大きく二つに分けられると思います。一つは介護保険事
業が適正に遂行されているかどうかです。具体的には、架空や水増し
請求はないか、従事者は有資格者か（所定のトレーニングを受けてい
るか）、などです。基本的に書面監査ですから、これらが立証できる
名簿（従事者と被介護者の双方）や業務日誌（勤務記録や業務内容）
などがポイントになります。

もう一つは帳簿です。複式簿記までは要求されませんが、日々の出納
やその費目が整然と記録されていることが必要です。また、それらを
裏付ける証拠書類も整備しておかなければいけません。報酬支払に関
する記録もポイントです。

厚生労働省では介護保険事業者の会計処理等取扱指導指針というもの
を作成しましたが、これをどこまで遵守を求めるか、都道府県でもま
だはっきりした方針が定まっていないのが現状です。

都築さんの受検が終わったら、是非、ほかの方の参考のためにも体験
談を投稿して下さい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊