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財産目録とは、例えばNPO組織の設立当初は私有物を提供する場合、
それは財産目録に含まれるのでしょうか？
また、未だ実際に購入していない物品でも今後固定資産として
導入予定であれば、それも目録に書くべきなのでしょうか？
具体的に財産目録の書き方などを教えていただければと思います。
お手数ですが、よろしくお願い申し上げます。

山本さん

> 財産目録とは、例えばNPO組織の設立当初は私有物を提供する場合、
> それは財産目録に含まれるのでしょうか？

ＮＰＯ法人を設立するのに二つのパターンがあります。一つは既存の任意
団体を法人化する場合で、もう一つは全く新規に団体を立ち上げる場合で
す。後者の場合は設立当初の財産はない（設立後に寄付を受け入れる）と
考えられますので、通常は財産ゼロの財産目録を届けます。

前者の場合は、任意団体からの引継予定の財産を設立当初の財産目録に記
載してもいいのですが、認証申請時、認証時、登記時の時間差があります
ので、正確な財産目録を事前に届けるのは不可能です。

認証申請時の見積りで届けておいてその後の変動分だけを設立後に受け入
れるという方法もありますが、設立手続中も任意団体は存続しているもの
として法人はゼロでスタートして新設の場合と同じように設立後に任意団
体からの寄付を受け入れる方が処理としてはわかりやすいと思います。

> また、未だ実際に購入していない物品でも今後固定資産として
> 導入予定であれば、それも目録に書くべきなのでしょうか？

財産目録は実際に購入もしくは寄付を受けたものを記載します。予定のも
のは記載しません。また申請時にはまだ購入していないが認証までには購
入する予定であっても、正確な購入価格は事前にわかりませんし、予定が
変わることもあると思います。申請時の財産目録には記載せず、設立後に
処理するのがいいと思います。

関連事項は、以前の質問No.517に対する回答No.518，522、質問No.591に
対する回答No.592，593，594などあります。ご参照下さい。

> 具体的に財産目録の書き方などを教えていただければと思います。
> お手数ですが、よろしくお願い申し上げます。

財産目録の書き方について、具体的な決まりはありません。内閣府や各都
道府県の手引きには雛型が載っていますが、これは例示で強制されるもの
ではありません。また、都道府県庁の窓口では他の法人の届けたものを閲
覧することができますので、参考にされたらいいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　公認会計士・赤塚和俊