記事No |
: 2291 |
件名 |
: Re: 地元伝統工芸品の保存と観光 |
投稿日 |
: 2003/06/30(Mon) 16:29:00 |
投稿者 |
: シーズ・轟木 洋子 |
参照先 |
: |
makoさん、
makoさんがお書きくださった内容だけでは判断できかねますが、ひょっとしたら、
NPO法人ではない、他の形態の法人の方があっているかもしれないとも思って
います。
というのは、NPO法人は非営利の団体ですが、この非営利というのは利益があ
がった場合でも、その利益を、法人を構成する人たちには分配しない、というこ
とだからです。この法人を構成する人とは、役員、会員、従業員などが考えられ
ます。
また、NPO法人は不特定多数の利益のために活動する法人です。伝統工芸品の
保存とはいっても、もっぱら作者の作品を売って、その売上げを作者に渡すとい
うのであれば、果たして不特定多数の利益の増進に寄与しているか否か、ちょっ
と疑問に感じます。
NPO法人ではなくとも、他の形態の法人、たとえば協同組合というものもあり
ますから、こうしたものの方が向いているかもしれません。協同組合については、
詳しくはありませんが、いくつか本も出ているようですので、調べてみられると
良いかもしれません。シーズにある本を見ると、ちょっと古いのですが、たとえ
ば以下のようなものがあります。
横尾良明著「事業“協同組合”のつくり方と運営一切」
(1991年、日本実業出版社発行)
シーズ事務局・轟木 洋子