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記事No 2408
件名 Re: 事業報告でのアカウンタビリティ
投稿日 : 2003/06/30(Mon) 12:22:00
投稿者 三木
参照先
 ご返答ありがとうございます。

 ただ、私個人としては事業報告を受け取ってもらうことが質問の重要なポイントなのではなく、支出の算出方法なども全くない状態で、支出・収入を含めて事業報告をするということ自体、一定の活動形態を前提にした事業報告に思えてならないという点で、大変違和感があるわけです。最初の質問にも書きましたが、そもそも政策提案を主としているNPOでは、政策提案の一環として明確に支出として現れるのは何かイベントをしたか、出版をしたかだけで、通常を行うロビー活動やメディア対策、内部の検討、政策作成プロセスなどは通常の管理運営費として支出されており、個別に算出するためにはどのようにすべきかと思うわけです。

 また、そのような支出入基準もなく、単に形式に当てはまった事業報告をすればそれで役所的には情報公開やアカウンタビリティを果たしたことになって、その中身は全くNPOとして問われないということに、私はNPOとして抵抗感があります。また、事業報告と会計報告がどこをどう突き合わせてみればいいのか、どのようにみれば整合性が取れるのか、両者をあわせてどのようなアカウンタビリティを考えているのかもよくわかりません。

 このような情報公開やアカウンタビリティといった、NPOの根幹に関わる議論がどのように行われてきたのか、自分たちなりに事業報告のあり方を考えてこれまで報告書を作成してきた立場からは、大変関心があります。ですから、事業報告を受け取ってもらうことが重要なのではなく、相手の要求に沿わせるだけではなく、NPOとしての考えがあって良いだろうと思い、質問をしました。しかし、そのような議論がこれまで行われていないことはよくわかりました。

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