記事No |
: 2453 |
件名 |
: Re: 借入金について |
投稿日 |
: 2003/07/17(Thu) 12:22:00 |
投稿者 |
: 公認会計士・赤塚和俊 |
参照先 |
: |
NPO会計初心者さん
説明不足で申し訳ありませんでした。NPO法人の収支計算書は定義が
ないので色々な考え方があり得るのです。
企業の損益計算書と同じというやり方もあります。その場合はおっしゃる
ように、借入金の返済は収支計算書上には記載されません。
収支計算書の基本的な構造は
収入の部=収入合計+前期繰越資金
支出の部=支出合計+翌期繰越資金
です。
当期収支差額(収入合計-支出合計)+前期繰越資金=翌期繰越資金
という構造でも同じことです。
問題は繰越資金の範囲です。
これを現金預金ということにすれば、借入金や預り金などの収支もすべて
収支計算書に計上することになります。
そうではなくて、すべての資産負債と解釈すると収支計算書は企業会計の
損益計算書と同じものになります。
その中間的な考え方に、仮払金や預り金のような経過勘定は資金の範囲に
含めるが、固定資産や借入金は資金の範囲に含めないというものもありま
す。旧経済企画庁の「手引き」は、この考え方です。
どれも間違いではありませんが、一度決めたやり方をむやみに変更するこ
とはできません。また、注記等で資金の範囲を明確にしておくことも必要
だと思います。
公認会計士・赤塚和俊
- - 借入金について - NPO会計初心者 2003-07-08 11:24:00 No.2450