記事No |
: 2786 |
件名 |
: Re: NPOと個人 |
投稿日 |
: 2003/10/11(Sat) 06:42:00 |
投稿者 |
: 公認会計士・赤塚和俊 |
参照先 |
: |
かおりさん
> NPOの設立を考えている者ですが、これまでは
> 任意団体として活動をしてまいりました。
> 知人からNPOのことをお聞きして、設立を
> 考えたのですが、個人からNPOになった場合の
> 税制上のメリットはあるのでしょうか?
任意団体として活動をされているということですが、
ご質問の全体の趣旨からは「団体」ではなくて「個人」
として活動されているように思われますが、どちらなの
でしょうか。
いずれにせよ、わずかながらNPO法人の方が税制上の
メリットはあります。具体的には年間110万円以上の
寄付があった場合NPO法人は非課税ですが、任意団体
や個人では贈与税や所得税等の課税対象となることがあ
ります。
しかし、NPO法人にするかどうかは税制上の有利不利
で決めることではありません。活動の目的やスタイルで
最もふさわしい方法を選んでいただきたいと思います。
> 今現在、団体として(個人事業になりますが)人を
> 雇っているのですが、これらの方に対しての
> メリットもありますでしょうか?
雇用されている方にとって被雇用者という身分に限って
言えば事業主の形態(任意団体か個人かNPO法人か)
は全く関係ありません。税金のことだけではなく社会保
険や労働者の権利という点でも、雇用主の義務は同じだ
からです。もちろん本人の納税についても同じです。
違いは個人事業であればその活動はあくまで個人的なも
のですがNPO法人になればそれは社会的な公器になる
ということです。あなたが今「雇っている」人もNPO
法人になれば活動のパートナーとして対等の関係になり
ます。その方がかおりさんの活動の趣旨に合っていると
いうことであればNPO法人にされることをお勧めしま
すが、そうでなければNPO法人化はやめるべきです。
公認会計士・赤塚和俊
- - NPOと個人 - かおり 2003-10-10 17:53:00 No.2785
- Re: NPOと個人 - 公認会計士・赤塚和俊 2003-10-11 06:42:00 No.2786