記事No |
: 2978 |
件名 |
: Re: 未払金、未収金について |
投稿日 |
: 2003/12/03(Wed) 07:38:00 |
投稿者 |
: 公認会計士・赤塚和俊 |
参照先 |
: |
NPO会計初心者さん
> 決算書書類を作っています。未払金を計上するのは、人件費、家賃、リース料など翌月払うこと
> が確定しているものは細かいものまですべて計上しなくてはならないのでしょうか。
そんなことはありません。発生したものを計上するのを発生主義といい、
実際の支払いがあったときに計上するのを現金主義といいます。もちろん
発生主義の方が正確な処理となりますが、だからといって電気代や水道代
についてメーターを読んで実際に使った分だけ未払金に計上するようなこ
とは普通はしません。でも、製造業で株式を上場しているような大企業は
そこまでします。
つまり、どこまで正確に把握するかというのは程度問題で、情報として誤
解を招かない程度まで処理を簡略化することは許容されます。これを重要
性の原則といって企業会計原則にも書いてあります。どこまで省略しても
許容範囲かということは、NPO会計初心者さんの団体で決めたらいいことで
一般的にNPOだからここまでいいというようなことは言えません。
公認会計士・赤塚和俊