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記事No 436
件名 Re: 労働基準法について
投稿日 : 2001/06/28(Thu) 19:26:00
投稿者 シーズ・轟木 洋子
参照先
田中さま、

ご投稿ありがとうございます。

シーズのブックレットについては、著者が
「就業規則や給与規程は、定款の作成『時』に『一緒に』作っておいたほうがよい、と書
いたもので、こうした規則を作らなくてもよい、という意味ではありません。」
と申しております。どうぞご確認ください。

さて、「労働基準法と就業規則がわかる本」(成美堂出版)によれば、労働基準法で保証
される最低限の労働条件は、家事使用人と特別法で扱われる国家公務員や船員などの限ら
れた労働者をのぞいて、業種業態を問わず、ほぼすべての労働者に適用される、とありま
す。
また、労働基準監督署のパンフレットにも「原則として労働者を一人でも雇っていれば、
事業主は労働保険の加入手続きをとり、労働保険料を納めなければなりません」という記
述があります。

つまり、法人格の有無に関わらず、人を雇用するのであれば労働保険(労災保険、雇用保
険)には加入しなければならないということです。シーズも任意団体で、職員も3名とい
う小さな組織ですが、この労働保険に加入しています。

一方、社会保険(健康保険、厚生年金保険)は、法人格を持っていれば強制適用事務所と
なります。また、法人格がない場合でも常時5人以上を雇用している時は、その事業内容
によって加入を義務付けられます。(義務付けられる事業内容については、長くなるので
ここでは省きます)

「給与規程」や「就業規則」は、小さな会社向けの雛形を紹介する本がたくさん出ていま
すので、そうしたものを参考にされれば、それほど難しくなくお作りになれるのではない
かと思います。

他のNPO団体の例については、シーズではあまり事例を集めておりませんが、この質問
箱をご覧になった方で、情報をお持ちの方はどうぞお寄せください。

シーズ事務局・轟木 洋子

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