記事No |
: 727 |
件名 |
: Re: NPOの継続的活動について |
投稿日 |
: 2002/01/07(Mon) 17:55:00 |
投稿者 |
: シーズ・轟木 洋子 |
参照先 |
: |
新藤さま
ご投稿ありがとうございます。
実は、新藤さんの質問の主旨をはっきりと把握できないでおります。
例外もありますが、多くの社会的問題は、すぐに解決できないものが多々あると思います。
だからこそ「問題」なのです。
例えば、開発途上国の貧困地域で、人々の生活向上を目指して活動いているNPOの目前の
課題は、「住民が貧困から抜け出せること」かもしれません。この課題を解決するには、あ
る程度の時間をかけた取り組みが必要です。緊急援助と違い、物資を配るだけでは、配給を
止めたとたんに貧困状態に戻ってしまいます。最初はNPOの援助も必要でしょうが、徐々
に地域の人たちが力をつけて、自分たちの力で発展していけるようにしていかなければ問題
は解決されたとは言えません。
緊急援助を専門としているNPOであったとしても、東ティモールでの難民問題に取りくん
で、ある程度改善されたとしても、次にはアフガニスタンでの活動が待っています。
高齢者のケアをしているNPOがすぐに活動を中止したら、サービスを受けていた高齢者は
困ることでしょう。継続して活動してくれるからこそ、安心してそのNPOからのサービス
を受けることができるのです。
継続した活動が必要だということは、特にNPOに限ったことではありません。営利企業で
あっても行政であっても、学校などの教育機関であっても、気まぐれに事業を始め、気まぐ
れに事業を中止されてしまうと、そのサービスの受け手側は、大変困ってしまいます。
NPOであっても、営利組織であっても、どちらも目的の達成のためには、例外を除いて継
続した事業(活動)と、それを可能とする仕組みや運営が必要となると思います。
シーズ事務局・轟木 洋子