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記事No 731
件名 Re: 支援税制の寄付金収入の算定について
投稿日 : 2002/01/10(Thu) 15:00:00
投稿者 シーズ・轟木 洋子
参照先
日本イコモス 高木さま

シーズのブックレットをお読みいただき、ありがとうございます。

現行のNPO支援税制に問題があることから、高木さんを含め、多くのNPOが悩んで
いらっしゃるようで今年こそ、本当にNPO法人がきちんと使える税制に変えたいと思
っています。

さて、高木さんが書いておられるように、社員(つまり正会員)の会費は、日本版パブ
リックサポートテストの分子に算入できません。つまり、寄附とはみなされない訳です。
現行の支援税制は、社員は総会で議決権を持つ人たちだから、会費というのは自分の法
人を維持するための拠出金であって、寄附とは違うという考え方のようです。

高木さんが書いていらっしゃるように、日本イコモスさんの現在の正会員を、例えば賛
助会員のような、総会での議決権のない会員にすれば、反対給付のない部分の会費は寄
附として扱うことは可能になります。ただ、これは高木さんの団体の組織運営を根本か
ら変えるものですから、「認定」を受けるためだけに、せっかくの民主的運営を変えて
しまうことにもなりかねません。よって、組織内部でしっかりと議論された方が良いと
思います。

なお現在、NPO側ではこの社員の会費のうち、反対給付のない寄附的な部分について
は、分子に参入できるようにして欲しいと要望していますし、自民党NPO特別委員会
でも同じ要望を出しているところです。
(NPO側からの改正要望、および自民党NPO特別委員会の要望をもとにしたNPO
議員連盟の改正要望原案は、それぞれ次のシーズのホームページをご参照ください。
http://www.npoweb.gr.jp/newsinfo.php3?attrid=1&newsid=491
http://www.npoweb.gr.jp/1100/011129-1.html
 )

こうした改正要望がどのような結果となるかは、今年、NPOである私たちがどのよう
に働きかけをしていくかによって決まるとも言えます。

シーズとしては、高木さんの団体のように、現行支援税制において、多くのNPOが困
っているという実態を示しながら、現行税制にNPOが無理に合わせて健全な発展を阻
害されるのではなく、制度の方を実態に沿った形に変えていくように頑張りたいと思っ
ています。

では、またご質問があればお寄せください。

シーズ事務局・轟木 洋子

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