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記事No 773
件名 Re: 疑問・・追伸
投稿日 : 2002/01/17(Thu) 19:57:00
投稿者 シーズ・轟木 洋子
参照先
Nonameさん、ぷう太郎さん、

ご投稿ありがとうございます。

NPO法人の数も、まもなく6千にも届こうとしていて、さまざまな法人が産まれてい
ます。多くはしっかりした活動をしていると思いますが、なかにはそうではない法人も
あるようです。

NPO法には、法人として認証を与えた所轄庁による監督の規定があります。所轄庁は、
NPO法人に報告を求めたり、調査して改善命令を出したり、極端な場合は認証の取り
消しもできます。しかし、これはあくまでも法令等に違反しているという相当な疑いが
ある場合です。

もし、その代表が、NPO法人の目的に使うと言って寄附を集め、実は自分の飲み食い
に使っていたとしたら、NPO法に違反していると思われますし、その他の法律にも触
れる可能性があります。また、その代表が、同意がない女性に対してわいせつな行為を
したり、強要を行ったとすれば、訴えれば刑法において罰せられるでしょう。

この質問箱の「813」でも書きましたが、NPO法人は、一定の要件を備えて書類を
揃えて申請すれば認証される仕組みです。認証は、役所がお墨付きを与えた、という訳
ではありません。しっかりしたNPOとそうでないNPOを、行政ではなく、市民が自
ら判断するように作られているのがNPO法です。私たちが商品を買う時にしっかり吟
味するように、NPOについても市民がしっかりと見分ける目を持つことが求められて
いるということです。

先日も、元国税局長が脱税で逮捕されましたし、現職知事や市長、外務省職員の逮捕な
どもありました。行政関係者や、市民の代表的な人だから清廉潔癖だという訳ではない
の同じように、NPOだから精錬潔癖な人ばかりが集まるということでもありません。
問題がある代表だと分かったら、市民は寄附しない、そのNPOの会員だったら代表を
辞めさせるようにする、などして自浄させていくとか、被害を受けた人が訴えたりする、
という当たり前のことが市民社会には必要なのだと思います。

シーズ事務局・轟木 洋子

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