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記事No 1426
件名 Re: 助成金コンサルティングについて
投稿日 : 2002/10/30(Wed) 23:38:00
投稿者 なべ
参照先
シーズ・轟木>一方、「非営利」とは何か、ということになります。非営利の組織は、儲けても良いのですが、その儲けから生まれた利益を、組織を構成する人たちで分配してはいけない、ということです。

水槽に水を入れてはいけない(営利を目的にしない)ということと、水槽から水を出してはいけない(組織を構成する人たちで分配してはいけない)ということは別の問題です。第3条は、個人のみならず法人の利益を目的とすることも不可としており、いわば水槽に水を貯めることも許していません。
轟木さんの引用のような文脈でいうなら、
特定非営利活動法人の事業には本来事業と収益事業があり、本来事業は非営利事業でなければならないが、本来事業においても費用の見積もり誤差や必要経費に組織自体の拡大再生産の費用を含めることによって剰余が生ずることがあり、それらは収益事業の収益とともに、組織を構成する人たちで分配されてはならず、次期の本来事業にあてられなければならない。
ということになるでしょう。

「利益を目的にしない」ということは、結果的に利益が出なかったからいいとか、大義名分があればよいということではなく、利益がでないようなシステムで運用するということです。例えば薬局の店主が自分は人々の健康増進が目的で利益が目的でないといっても認められないのと同じです。第5条で特に収益事業の要件を述べているのはそれ以外には収益事業は認められないということでしょう。当然に本来事業は収益事業ではないのに、これに営利的な方法が認められるということはないものと思います。

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