行政 : 早大、スポーツNPO設立
早稲田大学(白井克彦総長)は、7月30日、地域密着型のスポーツ振興NPO「ワセダクラブ」の設立総会を開催して、東京都にNPO法人認可の申請をした。学内に多くの運動部を擁し、施設なども充実している同学のメリットを活かして、産官学民協働のスポーツを媒体とした地域コミュニティの構築を目指す。
同大学は、2002年7月に、大学内に「スポーツメセナ研究所」を設置して、スポーツを媒体とした地域コミュニティ構築と社会貢献の可能性について研究を重ねてきた。その結果をもとに、7月30日、スポーツを通じた青少年の育成活動と生涯スポーツの普及の実践の場として「ワセダクラブ」を設立した。
NPO法人化を決めたのは、早稲田大学が保有するスポーツに関するノウハウや設備などを外部団体と協働しながら学外に開放していく点で、大学から独立した法人として運営されることが望ましいとされたから。
大学側からの支援としては、人材の派遣、施設・設備の貸与、資金の融資、大学名の使用認可など。運営費は、会費、企業協賛金、地域の助成金でまかなっていくが、将来的には、オリジナルグッズなどの物販事業もおこない、独立採算をめざす。
具体的な活動としては、各種スポーツスクールの運営、成人を対象とした各種スポーツチームの育成・指導、それらの活動を支援するサポーターズクラブの運営を計画している。
事務所は同大のラグビー練習場がある、杉並区上井草に開設。まずは、同大運動部のコーチが指導者になって、ラグビー、サッカー、アメフット、ボートの四競技について、近隣の住民や子どもたちを対象にスクールを開く予定。こうした取り組みによって、スポーツによる地域コミュニティを確立して、健康づくり、生きがいづくり、まちづくり、人づくりの実現を目指す。
「ワセダクラブ」については、同団体の下記サイトを参照のこと。
http://www.wasedaclub.com/