English Page

ファンドレイザー奮闘記-2-

2010年03月26日 16:42

NPO法人日本グッド・トイ委員会 山田 心さん

ファンドレイザー奮闘記-2-

NPO法人日本グッド・トイ委員会 山田 心さん

■ おもちゃや遊びが人と人との結びつきを強くする

子どもたちは遊びを通し、学び、生きる力を身につけます。

大人にとっても、遊び心は人生を豊かにしてくれます。

優良なおもちゃ、「グッド・トイ」とはその手助けをしてくれるおもちゃだと私たちは考えます。

しかし、あふれるほどの日本のおもちゃ市場。発売後すぐに消えていくおもちゃも少なくありません。日本グッド・トイ委員会(以下、GT委員会)は、日本で唯一の優良なおもちゃの選考・普及機関として1987年に誕生しました。

独自に育成したおもちゃの専門家「おもちゃコンサルタント」が「グッド・トイ」を活用し、人と人とが接し、笑い語りあえる「多世代交流の場」づくりを進めています。全国120カ所のミニ子育てサロン「おもちゃの広場」や難病児の遊びケア活動を5つの小児病院で実施中です。また、2008年には「東京おもちゃ美術館」を開館。若者からシニアまで多くのボランティアが、全国各地で遊びの知恵や技を活かした“こころ”の栄養補給を行っています。

団体のホームページはこちら
http://goodtoy.org/ttm/

●1.美術館設立基金一口館長
2007年、GT委員会は、20年以上運営していたおもちゃ美術館を中野区から新宿区に移転させました。これは、新宿区四谷の地域住民の方々からのオファーによるものでした。移転先は、戦前に建てられた旧小学校。中野時代の10倍の広さがありましたが、ガランとした11の教室を美術館テイストに仕上げるためには、多額の資金が必要でした。そこで、寄付金、銀行融資、疑似私募債の計3種類で約7000万円を集める総合的なファンレイジングを1年間かけて実施しました。

なかでも寄附金プログラムである「一口館長」制度は大きな反響がありました。「廃校となった校舎に子どもたちの声が蘇る」というドラマ性が多くの方の共感を呼び、全国で1200名以上の「一口館長」が生まれ、約2000万円の寄付が集まりました。また、1万円以上寄付すると、美術館の入口に飾られる名前入り積木がとても好評で、積木目当てに何口も寄付される方も多数いらっしゃいました。

●2.寄付者が活動の参加者になった
美術館設立の為のファンドレイジングを実施し、最も良かったのは、「一口館長」という1000名以上のサポーターを獲得できた事です。

彼らは、寄付者として役割を果たすだけでなく、ある時はチラシを配る広報宣伝マンとして、またある時は、牛乳パックから冷蔵庫まで様々な物品の供給者として、美術館に貢献してくれています。

なお、美術館では、館内で入館者とおもちゃの架け橋になるボランティアスタッフ“おもちゃ学芸員”の存在を最も重要視しています。開館2年目で300名の方が登録してくださっていますが、なんとその半分以上が一口館長。「資金」や「物品」だけでなく、ボランティアとして「労力」や「時間」も寄付してくれている一口館長。まさに館長と呼ぶにふさわしい活躍です。美術館の命ともいえるこの大応援団を活動メンバーとして迎える入れられたのが、「一口館長」制度の最大の効果だったといえるかもしれません。

●3.夢が実現した後・・・
多くの方の支えにより2008年4月、美術館がオープンしました。開館初年度は予想を大幅に上回る10万名以上方が来館して下さり、入場制限が出ることもありました。入館者の反応もとても良くリピーターも続出しています。しかし、寄付額は増えていません。増えるどころか、若干減少気味です。

寄付した先のゴール設定が重要と言われる寄付プログラム。「夢の実現」という美術館開館前の明確な目標に比べ、夢が実現した後、どう寄付を集めていくかという新たな目標設定の難しさと、入館者が満足しているに素通りしてしまっているもどかしさを感じた1年でもありました。

これを糧に、浅く広く個人寄付を集める一方、ターゲットを絞った企業寄付や遺贈も視野に入れ、バランス良いファンドレイジングを行うことも課題として挙げられます。

今後も、ファンドレイジングを通じ新たなサポーターを獲得することで、広く社会に支えられる市民参加型美術館となることを目指していきます。

●4.教訓!
NPOは「人」が財産。 寄付者を活動の参加者にしよう!

ページ上部へ戻る

MAILMAGAZINE

NPOに関する政策・制度の最新情報、セミナー・イベント情報など月数回配信しています。 NPO法人セイエンのメールマガジン登録ご希望の方はこちらから

contact

特定非営利活動法人
セイエン/シーズ・市民活動を支える制度をつくる会(清算手続中)

〒108-0014
東京都港区芝四丁目7番1号 西山ビル4階
※2021年4月1日より、新住所へ移転しました。シェアオフィスでスタッフは常駐していません。ご連絡は電話・メール等でお願いいたします。2022年4月よりFAX番号が変更になりました。

TEL:03-5439-4021
FAX:03-4243-3083
E-mail:npoweb@abelia.ocn.ne.jp
ホームページ:http://www.npoweb.jp/

事務所地図・交通アクセス

  • 東京都「認定NPO法人取得サポート」
  • NPO法改正&新寄付税率
  • 震災支援情報
  • 認定NPO法人になるための運営指南